高速道路での渋滞時にトイレにどうしても行きたくなるという状況に直面することが多々あります。そのような状況下において、対策方法はあるのでしょうか。
■「トイレに行きたい!」高速道路での緊急事態、どうしたらいい?
ゴールデンウィークは、高速道路の渋滞が多発する時期です。
そのなかで直面する問題のひとつとして「渋滞時のトイレ問題」が挙げられます。
このような状況下において、対策方法はあるのでしょうか。
一般道であれば、コンビニやスーパーマーケットなど、トイレにすぐ駆けつけることができますが、高速道路ではトイレに行きたいと感じた瞬間にすぐにトイレに行くことはできません。
ましてや、渋滞中の場合には、いつ次のSAやPAに到着できるかの検討もつかない状況となってしまうことも珍しくありません。
万が一、渋滞中の高速道路乗車中に我慢の限界がきてしまい、今すぐにでもトイレに行きたくなってしまった場合には、どうすればいいのでしょうか。
NEXCO中日本は、高速道路が渋滞している際のトイレ問題における対策について「対策としては、渋滞情報を事前に確認した上で、手前のサービスエリアやパーキングエリア(以下SA・PA)など、トイレに行く場所を事前に決めておくことを推奨します」と話します。
NEXCO中日本を含む高速道路会社では、各ホームページにリアルタイムで高速道路の渋滞情報が掲載されています。
また、スマートフォンアプリやラジオなどでも最新の高速道路渋滞情報を確認することができるため、長時間のドライブに出かける際には事前にアプリをインストールしたり、高速道路会社のホームページを確認し、渋滞する区間の前のSAやPAで、トイレに行きたくない場合でも行っておくなど、トイレに行く目安の場所をあらかじめ決めておきましょう。
そのほかにも、渋滞しそうなルートをあらかじめ避ける、出発する前には必ずトイレに行く、水分を取りすぎないなどの対策を徹底して、長時間の運転に挑むのが良いかもしれません。
さらに、多くのSAやPAでは「携帯用トイレ」というものが販売されています。
この携帯用トイレには、組み立て式で簡単なトイレを設置することができるものや、簡易的な袋状のものなど、様々なタイプのものがあります。
通販サイトでも豊富な種類の携帯用トイレが販売されており、長時間クルマに乗る際には用意すると便利なアイテムのひとつです。
小さい子供や高齢者などがいる場合にはどうしても次のSAやPAまで我慢をすることができないという状況があるかもしれません。
そのような緊急時においては、携帯用トイレの存在は救世主となり得るでしょう。
一方で、この携帯用トイレについて、前出の担当者は「携帯用トイレの一番の目的は、災害時などで使用していただくものであるため、渋滞時の緊急トイレ用として買い占める等の行為はやめていただければと思います」といいます。
高速道路の渋滞時におけるトイレ問題では救世主となる携帯用トイレですが、もっとも重要な役割を果たすのは災害時です。
途中でSAやPAに寄るのが面倒くさいから、時間がかかるからといったような理由で、容易に携帯用トイレを購入し使用することはやめましょう。