新東名高速の伊勢原大山IC~新秦野IC間が、2022年4月16日に開通します。この延伸により、どのように便利になるのでしょうか。
■伊勢原大山IC~新秦野IC間が開通
神奈川県内で建設が進められてきた新東名高速の伊勢原大山IC~新秦野IC間(約13km)が、2022年4月16日15時に開通します。
この区間が開通すると、どのように便利になるのでしょうか。
新東名は、既存の東名高速に並行して、神奈川県の海老名南JCTから愛知県の豊田東JCTまでの約253kmを結ぶ高速道路です。
これまで海老名南JCT~伊勢原大山IC間(約8km、神奈川県)と新御殿場IC~豊田東JCT間(約207km、静岡県~愛知県)、そして東名と新東名を結ぶ清水連絡路と引佐連絡路(いずれも静岡県)が開通しています。
今回延伸する伊勢原大山IC~新秦野IC間は、本来6車線(上下3車線ずつ)で計画されていますが、開通時は4車線(上下2車線ずつ)です。
途中には、秦野丹沢スマートICも開設。上下線ともに出入りが可能で、ETC車(車長12m以下)が24時間利用できます。なお、ここには秦野丹沢SAも併設されますが、開業時期は未定です。
新秦野ICは国道246号に接続します。ここは将来、東名の秦野中井ICや新東名の伊勢原大山IC、圏央道の圏央厚木ICなどと接続する厚木秦野道路(国道246号のバイパス)が計画されています。
新東名の延伸により、東京・横浜方面からは、県立秦野戸川公園や丹沢表尾根など観光地へのアクセスが向上。
東京駅と県立秦野戸川公園(秦野丹沢登山口大倉)を直通で結ぶジェイアールバス関東の高速バス「秦野丹沢登山号」は、この開通により、17日から所要時間を下り22分、上り12分短縮する予定です。
物流面では、大秦野工業団地や堀山下テクノパークへのアクセスが向上。秦野丹沢スマートIC近くでは、企業誘致を図るため土地区画整理事業が検討されています。
また、並行する東名の伊勢原JCT~大井松田IC間や国道246号が通行止めとなった際の迂回ルートとしても機能します。
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ちなみに新東名は、新秦野IC~新御殿場IC間(約26km、神奈川県~静岡県)も建設が進んでいますが、地質が想定以上に悪く、トンネル内空断面の変形や湧水が発生するなど工事が難航している箇所があるといいます。
そのため、工程の精査が必要であり、開通時期は示されていません。
この区間の途中には山北スマートIC(仮称)と小山PA/スマートIC(仮称)が設置されます。
山北スマートICは、東京方面の出入りに限定したハーフインターになる計画です。道の駅「山北」付近に接続します。
小山スマートICは、東京・名古屋両方面に対応するフルインターです。クルマ好きをターゲットにしたトヨタの複合施設「富士モータースポーツフォレスト」などへのアクセスが向上します。