2022年で生産を終了するフォードのスーパーカー「フォードGT」に、1966年のル・マン24時間レースで1/2/3フィニッシュを飾った「GT40Mk II」をオマージュした「ホルマン・ムーディ ヘリテージエディション」が登場しました。
■フォードGT生産最終年に登場した限定車「ヘリテージエディション」
米国フォードは2022年4月8日、「フォードGT」に特別限定車「2022 Ford GT Holman Moody Heritage Edition(2022フォードGT ホルマン・ムーディ ヘリテージエディション)」を追加しました。
これは、1966年のル・マン24時間レースで1/2/3フィニッシュを達成した「GT40 MK IIレーシングカー」へのオマージュであり、フォードGTの限定車ヘリテージエディションの最終作となるものです。
ゴールドとレッドのカラーリングは、オックスフォード・ホワイトの丸いマークとナンバー「5」の刻印が、ドアやボンネット、リアウイングに施され、ホルマン・ムーディ選手が駆った1966年のフォードGT40と同じ姿に仕上がっています。
20インチホイール、フロントスプリッター、サイドシル、ミラー、エンジンルーバー、リアディフューザーなどに採用されたカーボンファイバーパーツが目を引きます。ブレンボ製ブレーキキャリパーはブラックにシルバーのグラフィックが施され、ラグナットもブラックで統一され、モダンな印象を与えます。
カーボンファイバーは、ドアシル、コンソール、レジスターなどインテリアにも使用され、ドアパネルにはマットな「5」ラウンドネルがあしらわれています。
エボニーアルカンターラのカーボンファイバーシートには、ゴールドのアクセントステッチが施され、エンボス加工の座面とヘッドレストにはGTロゴがあしらわれています。またインストルメントパネルはエボニーレザーとエボニーアルカンターラで、ピラーとヘッドライナーはエボニーアルカンターラで専用ラッピングされています。
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初代フォードGTは2005年に登場、現行型は2017年に登場した2代目です。初代は限定1500台、2代目は限定1350台の生産で、2022年に生産終了することが発表されています。
限定車のヘリテージエディションシリーズは、これまで全9モデルが登場しています。そのうち今回登場したフォードGTホルマン・ムーディ ヘリテージエディションと、2022年2月に登場したフォードGT アラン・マン ヘリテージエディションが現在も購入可能です。
フォードGTホルマン・ムーディ ヘリテージエディションは、2022年4月15日から開催されるニューヨーク国際オートショーで、表彰台を獲得した「ホルマンムーディフォードGT40 MK II」、シャーシ番号「P/1016」と並べて展示される予定です。
過去のモデルと同様、フォードが承認したユーザーにのみ販売されます。最初の納車は2022年春からおこなわれるといいます。