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スバル「アウトバック」がアグレッシブにイメチェン!? 北米仕様がタフすぎる! 日本との違いは?

くるまのニュース 2022年4月17日 18時10分

スバル「アウトバック」(北米仕様)のマイナーチェンジモデルがニューヨークショーで初公開されました。日本仕様の「レガシィアウトバック」とはどういった点が異なるのでしょうか。

■フロントバンパーカバー装着で“タフ顔”強化!

 スバルのクロスオーバーSUV「アウトバック」のビッグマイナーチェンジモデル(2023年モデル)が米・ニューヨークで2022年4月15日から開催されたニューヨーク国際オートショーで初公開されました。

 日本で販売される「レガシィ アウトバック」とは、どのようなところが違うのでしょうか。

 現行モデルのアウトバックは6代目で、北米で2019年に登場しました。

 今回のマイナーチェンジではフロントフェイスのデザインが一新され、エクステリアは、アグレッシブなフロントバンパーカバーやより大型になったグリルを装着。

 LEDヘッドライトとフォグランプのデザインを変更するなど、大胆なフロントマスクに変更されました。

 また、ホイールアーチクラッディングを拡大してワイルドさを強調するなど、ボディの保護性能も向上させています。

 北米ではグレードも豊富に用意されており、「ベース」「プレミアム」「オニキスエディション」「リミテッド」「ツーリング」に加え、オフロードテイストを強化した「ウィルダネス」をラインナップ。

 パワーユニットも2.5リッターエンジンと、よりパワフルな2.4リッターターボエンジンを揃えます。

 新型アウトバック 2023年モデルは2022年秋に北米で発売される予定です。

 一方、日本のレガシィ アウトバックは北米から2年遅れの2021年10月に発表。北米での登場から2年後となったのは、日本専用仕様の開発が必要だったからといわれています。

 エクステリアはスピード感のあるシルエットに厚みを強調したボディパネルや力強いクラッディングを組み合わせることでタフさを表現。

 スバルを象徴するヘキサゴングリルやコの字のLEDヘッドランプは北米の新型モデルよりやや控え目ではあるものの、SUVらしいワイルドな雰囲気です。

 グレードはプレミアムな「リミテッドEX」とアクティブな「X-BREAK EX」のふたつ。リミテッドEXは上質なメタル加飾やタン内装などによって大人のSUVというイメージで、X-BREAK EXはブラック加飾やグリーンのアクセントカラーが施されたアウトドアにも似合う仕様です。

 パワーユニットは1.8リッターターボのみとなります。

※ ※ ※

 北米を含めて海外仕様のモデル名はアウトバックですが、日本仕様のみに「レガシィ」の名を冠しています。

 国内ではレガシィの認知度が高いことや、スバルによってレジェンド的な存在であることから、今後もレガシィを継承していくという思いが込められています。

■北米仕様の日本導入はある?

 運転支援システムにも北米と日本で違いが見られます。

 北米の新型アウトバックは、最新の「アイサイト」へアップデートされましたが、2020年に登場した2代目「レヴォーグ」から搭載が始まった最新型のアイサイトはすでに日本のレガシィ アウトバックにも搭載済みです。

スバル新型「レガシィ アウトバック」(リミテッドEX・日本仕様)

 最新アイサイトは、よりスムーズに、より多くの条件下での作動が可能になったほか、視野の拡大や制御ソフトウェアの更新、電動ブレーキブースターの追加によって運転操作を支援します。

 日本仕様と違う点として、北米の新型アウトバックの「ツーリング」グレードに、デュアルカメラと連動する「広角単眼カメラ」が追加され、3つのカメラが装着されることになりました。

 カメラを追加することで視野が広がり、低速で交差点に進入した際に歩行者や自転車をより早く認識できるようになるとのことで、北米の新型アウトバックに初めて採用されます。

 なお、今後この広角単眼カメラの採用車種や展開市場を拡大していくことが検討されているといいます。

 対する日本のレガシィ アウトバックは、前述のように最新型のアイサイトを搭載したほか、さらに高度な「アイサイトX」が全車標準搭載されます。

 アイサイトXは一定の条件を満たした自動車専用道路において、安心で快適な運転を支援する仕組みです。

 GPSや準天頂衛星「みちびき」などからの情報と3D高精度地図データを用いて自車位置を正確に把握することで、カーブに合わせて適切な速度に制御する「カーブ前速度制御」や、ETCゲート手前で減速して通過後はセット車速まで加速する「料金所前速度制御」などを実現。

 さらに、渋滞時に手放し運転を可能とする「渋滞時ハンズオフアシスト」や、停止状態からスイッチ操作をすることなく発進する「渋滞時発進アシスト」、ドライバーによるウインカー操作で車線変更のアシストをおこなう「アクティブレーンチェンジアシスト」などが可能になりました。

 アイサイトXは現時点では日本のみで展開されており、運転支援システムにおいても北米と日本で違いが見られます。

※ ※ ※

 北米でビッグマイナーチェンジした新型アウトバックの日本での展開が気になるところですが、スバル広報部によると「日本と北米のアウトバックは別のスケジュールで動いています。北米で販売されるアウトバックは現地で生産しており、北米仕様が日本に導入されることはありません」とのことでした。

 オフロード性能を強化した北米のウィルダネスも現時点では日本発売の予定はなく、アウトバックについてはグローバルで同一モデルを展開するのではなく、市場ごとに適した仕様が展開されるようです。

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