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外したスタッドレスタイヤはどう保管すればいい!? タイヤの性能を長持ちさせる方法とは

くるまのニュース 2022年5月15日 11時10分

GWも過ぎ、降雪地域に住む人も冬タイヤから夏タイヤへ交換する時期になりました。タイヤはいうまでもなく「ゴム」でできており、保管方法によって劣化具合に差が出るといわれますが、交換して外した冬タイヤはどのように保管すればいいのでしょうか。

■タイヤを長持ちさせる保管方法とは

 GWも終わり、北海道や東北など降雪地域のドライバーもスタッドレスタイヤからサマータイヤに換える時期になりました。

 そこで気になるのが、交換したスタッドレスタイヤの保管方法です。タイヤは保管方法によって劣化具合に差が出るといわれますが、正しい保管方法はどういったものなのでしょうか?

 タイヤの保管方法で気をつける点は、まずは直接、太陽の光が当たらない場所に保管するというのが大切になります。

 紫外線はゴムの劣化を早めますし、湿度が高い場所もタイヤに悪影響を与えます。

 自宅にガレージがあればそのガレージ内に保管、物置などがあるならば、その中に保管したいところです。

 マンション住まいなどでベランダしか保管する場所がない場合は、そのままタイヤを置いておくのではなく、遮光性のあるタイヤカバーをかけておくといいでしょう。

 また、タイヤラックに縦置きで保管する人も多のですが、一番良いのは横にして置いておく方法です。これは、タイヤラックに保管すると、タイヤの重みが点や線でかかってしまうため、変形の可能性があるためです。

 横に寝かせて置いておくと、サイドウオール全体の面でタイヤの重さを受けられるので、変形のリスクが少なく済みます。重ねることで下のタイヤへの負担が気になるかもしれませんが、ホイールに組んである状態であれば問題はありません。

 またタイヤの空気圧は、半分くらいに落として保管することが良いといわれています。保管中はタイヤの空気がどうしても抜けてしまうため、それを嫌って空気圧を高めにして保管をする人がいるといいますが、これはタイヤに大きなストレスを与えることになってしまいます。

■外したタイヤは場所を取るため、タイヤショップに預けるのもあり

 正しい保管方法はわかったけれど、マンション住まいなので外したタイヤを置く場所は、日当たりのいいベランダくらいしかない、という人も多いのではないでしょうか。そんな人にオススメしたいのが「タイヤ保管サービス」です。

タイヤショップなどで実施されているタイヤ保管サービス。保管室にタイヤが並ぶ

 これは近年、タイヤショップやカー用品店で実施しているサービスで、これを利用すれば保管場所はもちろん、タイヤ交換時にいちいちショップまで運ぶ手間を省けるだけでなく、プロの目でタイヤの状態を管理してくれるため、交換時期などのアドバイスもしてもらえるというメリットもあります。

 しかもこういうサービスの場合、温度や湿度を管理した倉庫に保管することが多く、直射日光や雨風にさらされることもありません。結果としてタイヤを長持ちさせることにもつながるはずです。

 コスト的には、サービスをおこなっている店や預けるタイヤサイズなどによりさまざまですが、だいたい1か月1000円から1500円というところが多いようです。

※ ※ ※

 いうまでもなく、タイヤはおもにゴムでできています。そのため製造から年数が経っていくと徐々に硬化していきます。

 これはスタッドレスタイヤだけでなく、サマータイヤでも同様です。

 乗用車用タイヤの場合、タイヤの溝深さが残り1.6mmになると表れる「スリップサイン」というものがあります。スリップサインが出た状態で走行し続けると、道路運送車両法に違反していることになりますし、その状態では車検も通りません。

 また十分に溝が残っているタイヤでも、年数が経ったタイヤはゴムが硬化していることもあり、本来の性能が出せないケースもあります。とくに、直射日光にさらされた場所や高温多湿の場所で保管していたタイヤは劣化が早く、結果としてタイヤの寿命が早くなってしまいがちです。

 タイヤというものは決して安いものではないので、正しい保管方法を知って長持ちさせるのも大切なこと。本来ならまだ使えるタイヤをダメにしないためにも、もう一度保管方法を見直してみてはどうでしょうか。

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