島原道路が2022年5月21日に延伸します。この道路は、長崎県の南島原市と諫早市を結ぶ計画で一部が開通していますが、南島原市から先は、さらに遠大な構想も存在します。
■諫早市内の長野IC~栗面IC間が開通
長崎県で「島原道路」が、2022年5月21日16時に延伸します。
島原道路は、長崎県の南島原市を起点とし、島原市・雲仙市を経由して諫早市に至る延長約50kmの地域高規格道路(自動車専用道路)です。
現在は、起点の南島原市深江町から三会IC(島原市)までの11.3km、吾妻西IC(雲仙市)から森山東IC(諫早市)までの3.5km、栗面ICから長崎道・諫早ICまでの3.9kmの、3区間計20kmほどが開通しています。
そして今回、延伸となるのは、諫早市内の長野ICから栗面ICまでの2.7kmです。長野ICは国道57号と長崎県道55号有喜本諫早停車場線に接続します。
島原道路の途切れた区間では、長崎県や国土交通省による整備が進行中です。
長崎県によると、島原道路がつながった場合、諫早ICから島原市までの所要時間は現在の70分からおよそ半分の34分に、諫早ICから南島原市(旧西有家町)までだと現在の80分から、整備後は49分に短縮される見込みです。
これにより、救急医療搬送や災害時の代替路確保、観光振興などが期待できるほか、並行する国道34号・57号の混雑緩和にも寄与するとしています。
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ちなみに、南島原市からさらに南は「島原天草長島連絡道路」の構想が存在します。
早崎瀬戸(島原~天草、海峡幅約4.5km)と長島海峡(天草~長島、同約2.0km)に長い橋を架けて、長崎県南島原市から熊本県天草市を通り鹿児島県阿久根市までの九州西岸を南北に結ぶ延長約110kmの道路です。
現在、この道路は、国土交通省九州地方整備局が2021年7月に策定した「九州地方新広域道路交通ビジョン」で、構想路線として位置付けられています。