トヨタの高級ミニバン「アルファード」に特別仕様車「S タイプゴールドIII」が設定されました。人気の「S タイプゴールドシリーズ」はどのようなモデルなのでしょうか。
■ゴールド際立つアルファードの特別仕様車登場!
トヨタの高級ミニバンとして人気を誇る「アルファード」。
2021年暦年(2021年1月から2021年12月)は9万5049台を登録し、ほかのミニバンを抑えて同カテゴリーのトップに君臨しています。
そしてこのアルファードに、特別仕様車として「S タイプゴールドIII」が設定され、2022年5月13日に発売されました。
「III」という数字からもわかるように、2015年にデビューした3代目アルファードで第3弾となる「S タイプゴールド」が登場。
この特別仕様車は2代目アルファードから設定されているもので、同モデルでは「S タイプゴールド/S タイプゴールド II」をラインナップしていましたが、通算で5モデルを数える金の特別仕様車はアルファードの定番ともいえる人気モデルとなっています。
なお、アルファードの兄弟車である「ヴェルファイア」にも同様の仕様があり、「ゴールデンアイズ」として展開。現在は特別仕様車ではなくカタログモデルとなって、このワングレードのみが販売されています。
アルファード S タイプゴールドの特徴として挙げられるのは、内外装の各部に金があしらわれていることです。
外観はフロントに装着される金のエンブレム、内装は落ち着いた色味のゴールドスパッタリング加飾やサンバーストゴールドの木目調パネルなど、随所に金が用いられました。
さらに、今回登場したS タイプゴールドIIIは、オプティトロンメーターのメーターリングもゴールド加飾を新たに施して個性を演出。
また、フロントグリルやリアバックドアガーニッシュなどにスモークメッキを採用し、精悍で存在感をアピールしたデザインが特徴としたほか、さらにはスマートキーにまでゴールドメッキが加えられるなど、金でトータルコーディネートされました。
ほかにも、シート表皮にスエード調で上質な肌触りのブランノーブIIと合皮を組み合わせるなど、質感の高い室内空間を実現したことも、S タイプゴールドIIIの特徴となります。
特別感のあるスタイルが魅力的な金のアルファードですが、2021年5月に登場した「S タイプゴールドII」のオーナーに、どのようなところが魅力なのか聞いてみました。
会社員のYさん(40代男性)はもともとミドルサイズのミニバンに乗っていましたが、そのクルマが車検を迎えるにあたってガソリン仕様のアルファード S タイプゴールドIIに乗り換えました。
「実は、金のアルファードが欲しかったのではなく、装備されている特別仕様車ならではのアイテムがお買い得だと感じたため、S タイプゴールドIIを選びました」
S タイプゴールドIIは通常仕様の「S」グレードをベースとし、金の内外装のほかにも特別な装備を追加。
通常では2眼のLEDヘッドランプがアダプティブハイビームシステム付3眼LEDヘッドランプになったり、通常仕様のメッキ加飾が前述のようにスモークメッキ加飾になるなど、ひと味違ったスタイルです。
また、内装もルーフやピラーがブラックになるほか、手触りの良いシート(S タイプゴールドIIはウルトラスエード×合皮)など、上質でプレミアムなインテリアも通常仕様とは異なっています。
「正面から見るとエンブレムが金なのが街中で目立っていて、私自身はちょっと恥ずかしいと感じていて…。
この金のエンブレムを装着したアルファードとすれ違うことも多く、人気があるモデルなんだと思いますが、エンブレムは金ではなくて通常仕様と同じシルバーのほうが好みでした。
ただ、装備内容が充実しているのも良かったし、リセールバリューも高いようなので、S タイプゴールドIIを選んで正解だったと思っています」(アルファードオーナー Yさん)
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S タイプゴールドIIIは、接近車両との衝突被害軽減をサポートするブラインドスポットモニターとパーキングサポートブレーキ(後方接近車両)を標準装備するなど、安全面でも機能向上が図られました。
アルファード S タイプゴールドIIIは金でスペシャル感を演出すると同時に、安全装備を含む魅力的なアイテムの数々を備えながら、430万円からという価格で手に入れられるのが人気の秘訣だといえそうです。