群馬県に設置されている行き先が書かれていない道路標識がSNSで話題となっています。なぜこのような標識が設置されているのでしょうか。
■群馬県に「異世界につながる道路」が存在!?
全国各地には珍しい標識が存在しますが、SNSではある変わった標識が話題となっています。どういったものなのでしょうか。
漆川夛(@Ssax_s1006s)さんは、「群馬にて、なんの情報もない青看板を見つけた」というコメントとともに1枚の写真を投稿。
そこには、道路の青い標識が写っていますが、案内している内容は県道375号線の数字と直線の白い矢印だけで、地名などは書かれていません。
これについて、SNSユーザーからは「見たことないな」「虚無だな」「看板の意味!」「その先は異界!?」「生きて帰れたらいいね…」などさまざまな反響が寄せられています。
漆川夛さんによると、この看板があるのは、群馬県東吾妻町のJR吾妻線・岩島駅の目の前の交差点だといいます。
では、なぜこの場所に何も書かれていない看板が存在するのでしょうか。
この地域では現在、群馬県渋川市の関越道・渋川伊香保IC付近から長野県東御市の上信越道に至る長さ約80kmの道路が計画されています。
上信自動車道(上信道)と呼ばれるこの道路は、国道145号やJR吾妻線と並行しながら群馬県の東吾妻町・長野原町を西へ進み、嬬恋村で進路を南に変えて上信越道につながる予定です。
上信道は岩島駅付近を通る計画で、県道375号線にも接続します。このため県道の看板は、上信道の工事に先行して設置されたと考えられます。
看板の写真をよく見ると「上信道145号」「嬬恋」「渋川」などの文字が書かれており、青いシールでその文字を覆っていることが分かります。
「伏せたシールを剥がすと左右の新道の行先も出てくるんじゃないでしょうか!」「道路工事よりも先に看板工事がおこなわれて設置されたのでは」と“推理”するユーザーの声が見られます。
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ほかのユーザーからは「ここの看板好きです」「もっと何も書かれていない看板見たことある」など各地域の変わった道路標識を投稿するユーザーもいました。
今回の投稿のような行き先のない看板は、運転中に見つけると思わず驚いてしまうという人もいるかもしれません。