トヨタ「クラウン」は、現行15代目モデルの受注がストップされており、SNSでは「新型が出るのでは?」と憶測が飛び交っています。今後のクラウンの動向はどのようになっていくのでしょうか。
■ついに16代目モデルが登場するのか? 新型「クラウン」最新情報
長い歴史を誇るトヨタ「クラウン」ですが、現在、現行モデルである15代目の受注がストップされており、SNSでは「新型が出るのでは?」と憶測が飛び交っています。
今後のクラウンの動向はどのようになっていくのでしょうか。
1955年に初代が誕生したトヨタ「クラウン」は、トヨタはもちろん国産車のなかでも随一の歴史を誇るクルマです。
過去には「いつかはクラウン」とのキャッチフレーズが流行するなど、多くのユーザーから憧れの対象のひとつとされてきました。
現行モデルは2018年に登場した15代目です。日本の道路事情に合わせたサイズ感を維持しつつも、ドイツのニュルブルクリンクで走り磨くなど、欧州車にも負けないスポーティセダンとしての性格を強めたていることが大きな特徴です。
しかし、そんな現行モデルですが、2022年5月現在、ほとんどの販売店でオーダーをストップしています。
それにともない、SNSなどでは「まもなく新型クラウン登場か」というコメントが見られるようになるなど、ユーザーの期待が高まっています。
実際、東京や大阪、愛知などのトヨタ販売店の担当者は「フルモデルチェンジがおこなわれることは確実」とコメントし、現在は詳細な情報を待っている状態といいます。
一方、新型クラウンについては、以前から大きな変化が起こるという噂がありました。
2020年の11月には、「新型クラウンがSUVとして登場する」という衝撃的な内容が報じられ話題となりました。
いずれにせよ、これまでのクラウンからは大きく変化するとの見方が有力ですが、その背景には、かつての憧れの対象であったクラウンの人気が落ちているという事情があります。
セダン人気自体が低迷していることに加え、レクサスの登場により「国産(トヨタ車)の最上級セダン」という立ち位置もあいまいとなってしまいました。
アメリカや中国のような、セダン人気が高い国や地域に輸出できれば良いのですが、日本の道路環境に合わせて開発されているため、それも簡単ではないのが実情です。
一方、SUVの人気はとどまるところを知りません。かつてはセダンこそが「クルマの基本形」とされていましたが、現在ではむしろSUVがその位置といっても過言ではないほどです。
では、実際に新型クラウンはどのような形で登場するのでしょうか。
あるトヨタ販売店の営業担当者は「従来のセダン型から、新たに形が変わるようなデザインになると聞いています」と話します。
ただし「具体的にどのように変わるかという情報はまだありません」といいます。
かつてクラウンには、クーペタイプやワゴンタイプのものがありました。
しかし、それらはあくまでもセダンをベースとしたものであり、派生車の域を出ていません。
もし、この担当者の話が事実であるならば、少なくとも現在のクラウンのイメージからは大きく変化するものになることは間違いないでしょう。
また、前出とは別の販売店担当者は、次のように話しています。
「現状の新型クラウンに関して、発表は7月中旬から下旬だと聞いています。
デザインはクーペスタイルと聞いており、ボディサイズも大きくなるようです。
またグレードは標準、RSのふたつで、標準は2.5リッターハイブリット、RSは2.4リッターターボハイブリットを搭載すると聞いています」
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日本を代表するセダンのクラウン。新たに16代目モデルへとフルモデルチェンジする際、どのような進化を遂げるのか正式発表が待たれます。