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トヨタ新型「GRカローラ」初公開! 22年ぶりにスポーツ仕様のカローラが復活 2022年秋発売

くるまのニュース 2022年6月1日 22時10分

TOYOTA GAZOO Racing(以下、TGR)は、2022年6月1日に日本仕様の「GRカローラ RZ」と「GRカローラ モリゾウエディション」を世界初公開しました。最高出力304馬力を誇るスポーティなカローラが、2022年秋に発売されます。

■動力性能を高めた2シーター仕様「モリゾウエディション」も設定

 TOYOTA GAZOO Racingは、2022年6月1日に「GRカローラ RZ」と「GRカローラ モリゾウエディション」を世界初公開しました。

 カローラシリーズの独立したスポーティモデルとしては、「カローラレビン」以来22年ぶりの復活となりますが、どのようなモデルとして登場するのでしょうか。

「GRカローラ RZ」は、2022年4月に米国で初公開された「GRカローラ」の日本仕様のグレードです。

 ボディサイズは全長4410mm×全幅1850mm×全高1480mm、乗車定員は5名。

 最高出力304馬力・最大トルク370Nmを発揮する1.6リッター直列3気筒ターボエンジンを搭載します。トランスミッションはiMT(6速MT)、駆動方式はスポーツ4WDシステム「GR-FOUR」が組み合わされます。

 トヨタの豊田章男社長は、開発意図に関して「(カローラが)多くのお客さまに愛していただけるクルマだからこそ、絶対にコモディティと言われる存在にしたくない。お客さまを虜にするカローラを取り戻したい」とコメントしています。

 カローラは、トヨタのモータースポーツ黎明期から同社の活躍に貢献。WRC初優勝を飾った「TE25カローラ」や、1000湖ラリーを制した「カローラレビン」などが活躍してきました。

 そのうえで、同車の開発にあたっては、レースで勝つために鍛えたクルマを市販化するという「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」を実践。

 開発中のGRカローラに水素エンジンを搭載、スーパー耐久シリーズに出場し、新技術である水素エンジンを鍛えるとともに、車両を総合的に鍛え直しました。

 また、「お客様を魅了する野性味」を追求するため、マスタードライバーのモリゾウこと豊田社長を中心に、プロドライバー、社内の評価ドライバー、エンジニア、メカニックが一丸となって、さまざまな道で走り込みを実施。

 徹底的に不具合を出し尽くし、改善を重ねることで、「ドライバーと対話のできるクルマ」、「ずっと走らせていたくなるスポーツカー」に仕上げたといいます。

「GRカローラ RZ」は2022年秋ごろから販売を開始します。

※ ※ ※

「GRカローラ モリゾウエディション」はマスタードライバーのモリゾウが自ら試作車のハンドルを握り、こだわりを持って作りこんだ「お客さまを魅了する野性味」を追求したグレードです。今回、米国においても同時に発表されました。

 徹底した軽量化、エンジンのトルクアップ・トランスミッションのギア比最適化による動力性能向上、モノチューブアブソーバー・ハイパフォーマンスタイヤの採用によるコーナリング性能の向上により「気持ちが昂り、ずっと走らせていたくなる」走りの味を実現しました。

 GRカローラ RZからの変更点としては、リアシートを撤去し乗車定員を2名としたことで約30kgの軽量化を実現。

 また最大トルクを30Nm増の400Nmとしたほか、中回転域のトルクを高めることで加速性能を向上させています。

 ディファレンシャルギアのローギアード化と、1速から3速ギアレシオ化により、動力性能の向上と、気持ちのよいギアのつながりを実現。

 構造用接着剤を3.3m追加で塗布し、ボディ補強ブレースを追加することで、ボディ剛性をさらに強化させています。

 さらに10mm拡幅したハイグリップタイヤを装備したほか、外観は専用ボディカラー「マットスティール」を設定。フロントウインドウにはモリゾウサインが施されます。

 内装は専用セミバケットシート、内装パーツへの鋳物ブラック塗装やウルトラスエード表皮のステアリング・コンソールを採用し、スポーティかつ上質な雰囲気としています。

「GRカローラ モリゾウエディション」は2022年冬頃から台数限定で発売され、予約抽選は秋頃から受付を開始する予定です。

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