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あおり運転を自動検知し録画! パイオニア カロッツェリア新型ドライブレコーダー「VREC-DZ800DC」を体感した

くるまのニュース 2022年6月8日 12時20分

パイオニア カロッツェリアは、ドライブレコーダーにふたつの新機種を発表するとともに、試乗会を開催。上位機種に搭載されたあおり運転を自動録画する「後方車両接近検知機能」の実力を体感することができました。

■パイオニア カロッツェリアが前後2カメラモデルのドライブレコーダー2機種を発表

 国土交通省の調査では、普及率が50%を超えているというドライブレコーダー。録画されていれば良いという時代は過ぎ、「夜間や雨天での画質が悪い」「駐車時も録画したい」「録画範囲が狭い」など、その普及とともに様々な要望の声が聞こえてきます。

 そうした声を受けパイオニア カロッツェリアは、新規購入ユーザーだけでなく、買い替え需要も見込んだ新モデルとして、2カメラタイプのドライブレコーダー「VREC-DZ800DC」と「VREC-DH301D」を発売しました 。

 この2機種は、暗闇の中でも鮮明に映像を記録できる高画質、クルマを離れても安心をサポートする駐車監視機能の向上を謳い、ピアノブラックとマットブラックのコンビネーションで思わず手に取りたくなるような上質感、無駄な装飾を廃したシンプルかつ機能的で使いやすいデザインを備えています。

■「証拠能力」となる画質を追求! 鮮明で自然な絵作りをチューニング

「VREC-DZ800DC」(室内側)

 交通事故など万が一の際にはドライブレコーダーの映像が証拠となりうることから、その「証拠能力」の重要性はさらに増しているといえますこ。パイオニアの調査によると、ドライブレコーダーを検討しているユーザーの多くも、性能に「画質」「暗闇の性能」「駐車監視」を求めているとのことです。

 しかしドライブレコーダーが記録する映像は、太陽光という強い光源の下もあれば夜間もあります。そうした厳しいシチュエーションにも対応し、それでいて証拠となるような映像情報もしっかりと記録できなければなりません。

 こうした現状を受け、ドライブレコーダーの新製品開発にあたりパイオニア カロッツェリア は、映像証拠能力にフォーカスしたといいます。

 状況に合わせて露光調整、ホワイトバランス調整、色補正を行うことで、逆光や明暗差の大きなシチュエーション、暗い駐車場などでも、ナンバープレートの文字や信号機情報を正確に、かつ自然な絵作りで録画できるようにチューニング。逆光時の黒潰れや白飛びもなく、輝度差がある夜のシーンでも文字がしっかり読み取れる高画質を実現しています。

「STARVIS(TM)」技術を搭載したソニー製CMOSセンサーにより、夜間走行時やトンネル内、暗闇の駐車場でも鮮明な映像を記録できるパイオニアの高感度録画機能「ナイトサイト」にも対応。駐車監視機能で威力を発揮します。

■あおり運転検知機能を備えた上位機種「VREC-DZ800DC」

「VREC-DZ800DC」はフラッグシップモデルという位置付けで、24時間365日対応の「駐車監視機能(セキュリティモード)」、後方からのあおり運転を検知する「後方車両接近検知機能」など豊富な機能を搭載。フロントカメラを含む本体は、フロントガラスに固定する一体型で、ドライバーの視界を妨げません。スマートフォンで録画映像の確認や各種設定が可能で、SNSなどへのアップロードも可能なWi-Fiモジュールの搭載、電波干渉対策、長時間録画もできる128GB microSDXCカード対応(製品同梱物は16GB microSDカード)など、基本性能も充実しています。

 あおり運転を検知して自動録画する機能は、他メーカーのドライブレコーダーでも搭載機種が登場していますが、パイオニア カロッツェリアでは、独自のアルゴリズムによるあおり検知機能を開発。一般道と高速道路の「走行速度」、昼と夜の「周囲の明るさ」により異なる危険の感じ方の違いを、検知精度に反映させています。

 そのアルゴリズムが反映された「後方車両接近検知機能」は、速度によって検知距離が変わるというもので、感度設定の変更も可能といいます。デフォルトでは検知時間5秒、走行速度40km/h以上というセッティングを採用しているとか。

 他社製品には、検知距離が速度に関係なく5mもしくは10mというものもありますが、実際には、走行速度によって危険な車間距離は異なるのではないでしょうか。しかも、あおり運転を受けている感じ方は人それぞれです。そこで「VREC-DZ800DC」は、より人の感覚に近いタイミングで検知できるよう、いくつものシチュエーションの中で走り込んで開発したそうです。

 あおり運転を検知すると、その映像は検知20秒前から証拠映像として別フォルダに自動保存されます。さらに「VREC-DZ800DC」では、前方への割り込みや急ブレーキ時の急制動も感知して自動録画する機能も備えています。

 カメラの性能は、フロント/リアともに、約200万画素のフルHD(1920×1080P)。水平画角はフロント130度、リア112度と異なっていますが、これはフロントではより多くの情報を記録し、リアは後続車の状況を記録するという、役割の違いを反映しているためです。

「VREC-DZ800DC」の発売は2022年6月を予定。あったらいいな、という機能を満たしたドライブレコーダーを求めているユーザーや、より高性能なドライブレコーダーに買い替えたい、というユーザーには最適ではないでしょうか。

■あおられた時の「人の感覚」をしっかり反映して自動録画を開始

 その「後方車両接近検知機能」の精度を実際に体感できるメディア向け「ドライブレコーダー試乗会」が開催されました。パイオニア カロッツェリアでも前代未聞というこの試乗会では、クローズドコース内に「VREC-DZ800DC」を搭載したホンダ「フィット」と三菱 「デリカD:5」の2台および、後方から迫る「あおり運転役」のクルマが用意されていました。

 取材チームは、ドライブレコーダー搭載車である「フィット」の助手席と後席に乗車。「フィット」が先行して出発したのち、少し時間を置いてから、プロのドライバーが運転する後続車がスタートして猛然と追い上げてきます。

クローズドされた場所で疑似的なあおり運転を再現

「フィット」が50km/h程度で走行するなか、後続車が車間距離3mほどに急接近! 筆者(遠藤イヅル)はリアシートに座って後方を見ていましたが、恐怖すら感じる近さでした。そして「あ、これはあおり運転だな」という認識が脳裏に浮かぶのとほぼ同時に、ドライブレコーダーのモニターに「後方注意!」の赤い画面が表示されて警告音が鳴り、すぐに録画保存がスタートしました。

 同種の他社製ドライブレコーダーには、5秒で通知+5秒後に録画開始というセッティングもありますが、体感する5秒は想像以上に長く、さらに追加5秒で録画保存が始まるというのでは時間がかかりすぎるな、という印象を受けました。そのため「VREC-DZ800DC」の5秒という検知および録画開始時間は、とても適切に感じました。

 取材チームはこのシチュエーションを4回繰り返し体験させてもらいましたが、いずれもしっかりと、感覚に即したタイミングでの自動録画が行われ、精度の高さと確実性を体感することができました。

■370万画素の高解像度を実現したエントリーモデル「VREC-DH301D」

室内から目視でみるとかなり接近した状態に

 今回発表された2機種のうち、「VREC-DH301D」は、高画質、高感度、大画面、使いやすさを備えたエントリーモデルです。2カメラモデルのドライブレコーダーで迷ったり、そもそもどんなドライブレコーダーを買ったらよいかわからなかったりするユーザーに、「これを選んでおけば間違いない!」とパイオニア カロッツェリアも太鼓判を押す新製品です。

「VREC-DH301D」

「ナイトサイト」対応はもちろんのこと、フロントにはクラス最高レベル約370万画素のWQHD(2560×1440P)カメラを採用(リアは約200万画素、1920×1080P)。F値1.4というトップクラスの明るさを持つレンズの性能と合わせ、フルHDを超えるクリアな映像記録を実現しています。

 吊り下げタイプの本体には、映像が見やすい3インチ大画面モニターを搭載しているほか、操作ボタンを本体側面に配置したことで使いやすさが向上しており、その場での映像確認もさらに容易になっています。ピアノ&マットブラック仕上げで、見た目も上位機種同様のクオリティです。別売りの駐車監視ユニット「RD-DR001」を組み合わせれば、エンジン停止後も駐車中の映像を記録する駐車監視機能を活用できます。

 こちらは2022年7月発売予定とのアナウンスです。

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