ドイツの軍事企業「ラインメタル」が、軍用車両「カラカル」を開発しました。メルセデス・ベンツ「Gクラス」がベースといいますが、どのようなモデルなのでしょうか。
■メルセデス・ベンツ「Gクラス」ベースの「カラカル」とは?
ドイツに本拠地を置く軍事企業「ラインメタル」が、メルセデス・ベンツ「Gクラス」をベースにした新型の軍用車両「カラカル」を開発しました。
ラインメタルは装甲車や火砲などの生産を手掛けている、世界的な軍事企業。日本では陸上自衛隊の90式戦車に搭載している「ラインメタル 120mm L44」などを開発しました。
カラカルは、軍用車両らしく四輪駆動を採用。最高出力249hp(仏馬力で約252馬力)を発揮する6気筒のディーゼルエンジンを搭載し、総重量4900kgのボディで140kmの最高時速を実現します。
特殊部隊向けの車両として作られているそうで、「CH-53K キングスタリオン」や「CH-47F チヌーク」といった大型の輸送ヘリであれば、2機まで搭載して空輸できるそうです。また吊り下げての輸送も可能です。
カラカルの生産は2023年から本格的に開始されます。ラインメタルは同車を20年以上にわたってサポートする、としています。
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Gクラスは、メルセデス・ベンツの展開している高級SUV。1979年に誕生して以来、その堅牢なボディとオフロードでの走破性によって、世界中で使われてきました。その高い信頼性により、民間だけでなく軍用車両としても使われています。