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意外と知らない「メリット」あり!? 免許更新で勧められる「交通安全協会」未加入でも問題ない?

くるまのニュース 2022年7月11日 10時10分

運転免許証を更新する際に、「交通安全協会」の入会を勧められることがあります。これはどういった活動をしている組織なのでしょうか。また加入しなくても問題ないのでしょうか。

■未加入でも大丈夫!? 「交通安全協会」とは?

 運転免許証などの更新の際に、入会が勧められる「交通安全協会」。そもそもどういった活動をしている組織なのでしょうか。

 また、勧められた際に加入しなくても問題ないのでしょうか。

 交通安全協会は交通安全を目的とする非営利団体で、全国組織である全日本交通安全協会と、各都道府県それぞれの交通安全協会が、道路交通法に基づいて設置されています。

 事業内容について、全日本交通安全協会のホームページでは、「交通安全思想の普及啓発」「交通安全教育の推進」などの記載が見られますが、具体的にどういった活動をしているのでしょうか。

 街中で目にするものだと、春と秋の2回に分けておこなわれている「全国交通安全運動」があげられます。

 この運動は内閣府や警察庁とともに主催しており、キャンペーンや交通安全ポスターのほか、各地域の交差点などでテントを張って交通安全の呼びかけなどがおこなわれている様子を見かけたことがある人もいるでしょう。

 このほか、小・中学校での交通安全教室や、高齢者や自転車利用者に対する交通安全教育が実施されており、地域によっては交通安全教材の貸出などもおこなっています。

 さらに、地域によっては免許証に関する事務手続きもおこなっています。

 例えば、更新手続きに受講する講習や高齢者講習、違反者講習や、講習の際に配布される「交通教本」などのハンドブックを作成しているのも交通安全協会です。

 このように、交通安全協会は地域ごとに住民の安全を守るためにさまざまな場面で活動しています。

※ ※ ※

 交通安全協会は、免許証の新規交付や更新の手続き時に入会することができ、それ以外のタイミングでは免許センターや各協会の窓口等で随時申し込むことが可能です。

 その一方で、免許証の更新時に協会の会費の支払いと免許証の手数料の支払いが同じ窓口であることが多いため、加入は「半強制的」なものだと思っている人もいるかもしれません。

 しかし、各協会のホームページでは「加入のお願い」と記載されており、入会はあくまでも任意のため、断ることも可能です。

 会費は都道府県ごとに異なりますが、1年あたりおよそ300円から500円程度。更新後の免許証の有効期限と同じ3年から5年分をまとめて支払うため、1500円から2500円程度の負担になります。

 会員が支払った年会費は、協力会費として交通安全協会のおこなう活動に活用されています。

 では加入することで、何かメリットはあるのでしょうか。

 多くの都道府県の協会では会員への特典やサービスを提供していますが、特典の有無やその内容は都道府県ごとに異なります。

 提供されている特典・サービスのうち、代表的なところでは「協賛店での割引が受けられる」「優良運転者表彰の受賞資格を得られる」「チャイルドシートの短期貸出を受けられる」などがあります。

 このほか、交通事故により死亡または長期入院した場合に弔慰金や見舞金が給付される制度のある県もあるなど、都道府県ごとに独自の取り組みがおこなわれています。

 その一方で入会はあくまで任意のため、入会しないからといって不利益を受けることはありません。

 あくまで任意のため加入しなくても特別デメリットはありませんが、自身の地域の安全を守る活動の一環に貢献に繋がるほか、さまざまなメリットもあるため、一度自身の地域の交通安全協会について調べてみるのも良いかもしれません。

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