日産の「キャラバン」といえば、10尺モノ(約303cmの長さ)が入るくらいの圧倒的なクラス最長の荷室を実現しています。そのキャラバンで車中泊を楽しんでいる人もいるようです。実際にどのような車中泊ライフを楽しんでいるのでしょうか。
■日産「キャラバン」で快適車中泊ライフ!
最近では、車中泊の需要が高まっています。車中泊自体は軽自動車からセダン、ミニバン、SUVなどさまざまなモデルですることが可能です。
そんななか、商用バンの日産「キャラバン」で快適に車中泊を楽しんでいる人もいます。
キャラバンで車中泊をおこなっているのは、もじゃお@日産キャラバンDIY挑戦中 (以下もじゃおさん)で、2021年のビッグマイナーチェンジ後モデルとなる「GRANDプレミアムGX(ガソリン車)」に乗っています。
もじゃおさんは、車中泊にキャラバンを選んだ理由について、以下のように話します。
「家族4人が余裕で寝ることができるクルマを検討した結果、キャラバンに行き着きました。
もともと結婚してから夫婦で車中泊旅やキャンプをしており、子供が2人になってからはできなくなってしまったのですが、キャラバンの購入によって復活しました」
キャラバンは、10尺モノ(約303cmの長さ)を積み込むことが可能なクラストップの、広くて使い勝手の良い荷室空間を実現。
2021年のマイナーチェンジによって、内外装の質感向上やシートの材質変更により、さらに上質なクルマになっています。
もじゃおさんは実際にキャラバンでどのような車中泊ライフを楽しんでいるのかについて、以下のように話します。
「夫婦と2才と6才の子どもの家族4人で車中泊旅行をしています。金曜夜に出発してサービスエリアや道の駅、RVパークで仮眠をとっています。
金曜日の夜から出発することで、週末を最大限使って遊べますし、夜の移動なので渋滞も避けて車中泊を楽しむことができます。
今までは宿泊旅行というと年に1、2回ぐらいしかできませんでしたが、キャラバンがあることによって、思い立ったら宿の予約を取らなくても気軽に車中泊ができるようになったので、旅行の頻度は格段に増えました。
キャラバンを購入して半年が経過しましたが、冬は滋賀県や三重県で雪遊び(ソリ滑り、かまくら、雪だるまづくりなど)、ゴールデンウィークは東京のジブリ美術館や消防博物館、夏は奈良県に蛍を見に行ったり、福井県の恐竜博物館や花火大会、石川県で海水浴をしたりしました。
子どもたちが車中泊にハマってしまい、自宅駐車場で車中泊することもありました」
。
また旅館の予約が不要ということを活かして、時間を有効利用しつつ、臨機応変に対応できるというメリットを最大限活用しているといえます。
加えて、もじゃおさんは、室内環境の工夫やこだわりについて、以下のように話します。
「バンライフに憧れて、天井の板張りDIYに挑戦しました。
無節の吉野檜や真鍮のマイナスネジ、麻のカーテンなど、自分の好きな素材で内装をデザインしたのはこだわりのひとつです。
鉄板剥き出しのほうが施工が簡単だったりカッコよかったりすると思います。
しかし、車中泊を考えたときに、鉄は外気温の影響を受けやすいと考えて、極力鉄板が露出しないようにデザインしました」
無節の吉野檜や麻のカーテンなど、もはや住宅のリフォームといっても過言ではないほどのこだわりといえます。
■見た目のDIYだけじゃない! こだわり抜いたポイントとは
また、DIYは見た目以外に防音性や遮熱性も考慮しておこなっているので、機能面でも充実した作りとなっています。
さらに、もじゃおさんは次のように続けて以下のように話します。
「また、車中泊はキャンプのようにある程度の不便さがあったほうが楽しいと感じるので、電化製品には極力頼らないようにしていて、冬も寝袋や毛布のみで車中泊をしました。
どうすればより快適に寝られるかを考えながらブラッシュアップさせていくのも車中泊の楽しみのひとつです」
家電を極力使わないことで、日常から離れて非日常の時間に浸れ、自分自身と向き合えることも、車中泊の魅力のひとつといえるでしょう。
このようにして、車中泊の楽しみを最大限に活かしつつ、デザイン性や機能面も充実した、こだわりが詰まったキャンピングカーとなっていますが、実際にキャラバンで車中泊をした感想について、以下のように話します。
「夏場の車中泊旅行を2022年初めて経験しました。
網戸や扇風機、バックドアを少し開けた状態で固定する金具などで挑みましたが、初日は暑さであまり寝ることができませんでした。
防犯面から窓、ドアを少ししか開けなかったため、換気がうまくできなかったことが原因だと思います。
そこで、フロントの窓からバックドアへ風が一直線に向かうように扇風機の向きを変えたところ、快適に寝ることができました。
今後はもうひとつ扇風機を追加したり、衣類収納スペースを設けたり、床をフローリング調にしたいなと考えています」
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流行りの車中泊ですが、季節や場所などによりさまざまなトラブルに発展する可能性もあります。
そうしたこともふまえて。車中泊をする前には念入りな準備をするのが良いでしょう。