スポーツカーは、男心だけをくすぐるものなのでしょうか。いいえ女子心もくすぐるんです。GR86を新車購入後すぐにカスタマイズした2人の女子に話を聞いてみました。
■2人の86女子が語る…「GR86」の魅力とは
2022年7月24日に富士スピードウェイで開催された「FUJI 86・BRZ STYLE 2022」にはものすごい数の86/GR86とBRZが集結しました。新型モデルも多数来場し、そのカスタムの幅も広がっているのが実感できます。
当日は、「女性オーナー専用駐車場」が設けられ、AE86・TOYOTA86(ZN6)/GR86(ZN8)・SUBARU BRZ(ZC6/ZD8)の女性オーナーが集結。
そのなかで、GR86に乗る女性オーナー達に魅力を聞いてみました。
2022年4月5日に世界初公開されたGR86は、「GRスープラ」、「GRヤリス」に続く、スポーツカーシリーズ「GR」のグローバルモデル第3弾です。
2012年に登場した初代86のDNAを継承して誕生した2代目となるGR86は「86ファンに喜んでいただける、86らしい味の進化」を追求して開発されたといいます。
その結果、GR86では「スポーツ性能に特化した、更なる高い次元でのダイレクトで気持ちのいい走り」を実現しました。
エクステリアは、ベルトラインから水平に通ったフェンダートップによって、FRらしい車両姿勢を表現。
さらに水平に低く通ったアンダーボディとキャビン後部の絞り込みでワイドなスタンスと低重心を表現しています。
パッケージは初代86を継承しつつ、ヒップポイントを低く抑え、さらなる低重心化と回頭性を向上させたことで、86に求められる「キビキビとした走り」を追求しました。
また、安全面ではスバルの運転支援システム「アイサイト(ATのみ)」を採用することで、衝突回避支援や衝突被害の軽減に貢献するプリクラッシュセーフティ技術を搭載し、気軽に楽しめるスポーツカーへと進化しています。
そうしたなかで、話を聞いた1人目は杉本芹香さん。名前の読み方は「セリカさん」だといい、以前乗っていたのは「セリカ(ZZT231型)」とのことです。
芹香さんは「セリカでやりたいことは全部やって満足したときに、GR86が出ると聞いたので購入した」といいます。
そして2022年2月納車でしたがそのままカスタマイズショップに直行。手元に来たのは翌3月だといい、新車で乗ったのわずか数十キロだったようです。
そして完成したのがこのベッタベタで迫力あるGR86。
エアロは純正GRエアロパッケージ。マフラーもGRスポーツマフラー。しかし何か違うと感じていると、フロントのナンバー部分をスムージング、リアもエンブレムやバックカメラ部分など全てをスムージングしてスッキリした印象になっています。
なお、リアウイングだけはBRZ用を装着してアクセントを付けているようです。
この迫力あるスタイリングを作り出しているのが、326パワーの車高調。
フロント・リア共にキャンバーが10度だといいますが、見た感じすごい鬼キャン仕様という感じにも見えません。
アーム類もすべて交換してちゃんと足回りをトータルで見直しているようです。
さらにそのアーム類もそれぞれのメーカーのカラーだといろんな色がガチャガチャしてしまうので「すべてピンクメタリックに塗り直して、女の子らしくしています」とチャーミングに笑います。
ホイールはSSR REINER type10R(18×9.5J+10)。+10というインセットのおかげでホイールにアーム類が映り込むほどです。
インテリアにはレカロSR-6が2脚。オーディにもこだわりFOCALのUtopia Mをインストール。
バッフルボードにLEDを仕込んだことでスピーカーを優しく光らせているのもポイントです。
また芹香さんは「まだまだやりたいことは多くてエンジンにも手を入れたし、ブレーキが小さく見えるのでキャリパーやローターも交換したい」とのこと。現時点でだいぶ迫力がありますが、今後どのようになスタイルとなるのか、期待が高まります。
■見た目はシンプルも…エアサスで車高は自由自在? 驚きの仕様とは
2人目に話を聞いたのしーばさんのGR86は、シンプルなスタイリングなのに、ベタベタなローダウン仕様にカスタマイズされていました。
2022年式4月納車ということでまだ新車ホヤホヤなのにベタベタです。
しーばさんは「小さい頃から86に乗りたいと思っていたんです。スポーツカーが好きなんです」とキラキラな笑顔で話してくれます。
また「家族もクルマ好きだし、兄がすごくクルマ好きなのでその影響もあるかもしれません」とクルマ好きな一家で育てば、自然とクルマ好きになっていくのかもしれません。
以前は「カローラスポーツ」に乗っていて、トムスのフルエアロを組んで車高調でローダウンにして、ワイトレ組んでホイールをツラツラにしていたそうです。
さらに極め付けなのは「カローラスポーツが中途半端な仕様だったので、GR86はちゃんとやろうとエアサス組みました」といい、実際にGR86のラゲッジボックスにはエアフォース製のタンクが積まれ、車高は自由自在でした。
逆にエアサスならこういうイベントのときは車高を下げて、普段は少し上げておけば普段使いでも何も問題無いそうです。
しーばさんは「スタンス系が好きなんです」とのことで、ホイールもwork×JDMconcept GT5 3pを装着。下げた状態で綺麗に収まっています。
次のカスタマイズについてしーばさんは「次はマフラーを交換したい。YouTubeでいろいろ音を聞いているし、こういうオフ会とかでほかの人の音を聞かせてもらっているけど、どれにしようか悩み中です」と今後の展開も予定しています。
さらに「GR86はパーツが多くてどれにしようか悩むのが悩み」だといい、次はどんな仕様になっているのか楽しみです。
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今回、FUJI 86・BRZ STYLE 2022で話を聞いた2人は新車にも関わらず一気に手をかけてカッコ良く迫力あるスタイリングになっていました。
しかし、会場にはもちろんノーマル車や、プチカスタムの車両も多く存在しており、それだけGR86のカスタマイズパーツが豊富にラインナップされていることが分かります。
昨今は「若者のクルマ離れ」といわれることもありますが、会場には若年層のオーナーも多く、スポーツカー文化はまだまだ盛り上がりを見せそうです。