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利用者増の「車中泊」トラブル防ぐ最低限の“マナー”とは? 「ちょっとだけ…」が利用できなくなることも!?

くるまのニュース 2022年8月21日 10時10分

最近では車中泊をおこなうというユーザーが増えていますが、一方でさまざまなトラブルが増えていることも問題化しています。では、改めて車中泊をする際はどういった部分に気をつけると良いのでしょうか。

■あなたは大丈夫? 車中泊時に気をつけたいマナーとは

 最近は、アウトドアブームの拡大にともなって、車中泊をする人も増えてきています。
 
 その一方で、車中泊でのトラブルも増えてきているといいますが、改めて車中泊をおこなう際はどういった部分に気をつけると良いのでしょうか。

 車中泊に関してSNSでは、「ドアの開閉音やエンジン音は迷惑に感じる」 「停車後はアイドリングしないのは当然として、車内の光をもらさないなど注意を払ってほしい」「道の駅の駐車場でBBQをしている人がいた」など、車中泊でのトラブルに関する声もさまざま見られます。

 こうしたトラブルもあることから、地域によって公共の駐車場での車中泊が明確に禁止とされている場所も増えてきています。

 では、車中泊でのトラブルを起こさないために、どういったことに気をつけると良いのでしょうか。

 車中泊が可能な場所のひとつに、キャンピングカー・ビルダー、ディーラーが加盟する日本RV協会(JRVA)が公認する車中泊施設「RVパーク」があげられます。

 RVパークはトイレや電源設備なども完備されている車中泊に特化した駐車場で、場所によっては温泉や遊園地などに設置されていることもあります。

 施設では、4m×7m程度の駐車スペースがあり、一週間程度の滞在が可能、24時間利用可能なトイレがあり100V電源が使用可能なので、車内で電化製品を使用したりすることも可能です。

 RVパークはキャンピングカーでなくても利用が可能となっており、駐車区画内に車外へイスやテーブルを持ち出すスペースが用意されていることが多いです。

 その一方で、RVパークでの利用時の禁止・注意事項では、「車外の調理は禁止」「直火禁止(たき火やバーベキューも不可)」「アイドリング禁止」「発電機の使用及び騒音、周辺(車中泊客)に迷惑のかかる行為は禁止」「ゴミ・吸い殻などのポイ捨て、不要物の置き去りも禁止」と記載されています。

 ただし利用者向けのごみ処理施設が用意されていたり、キャンプ場と併設されていてバーベキューなどを楽しめるRVパークもあるので、利用時に各施設の禁止事項などをあらためて確認すると良いでしょう。

 なおキャンピングカーの車載シンクやトイレの排水については、利用される施設毎に可否を含め確認し、処理方法については必ず施設のルールに沿うこととされています。

 施設によっては、排水専用の「ダンプステーション」(汚水処理施設)を備えてあるところもありますが、「グレータンク」(キャンピングカーの生活排水を溜めるタンクを指す。これに対し車載トイレなどの汚物は「ブラックタンク」と呼ぶ)でも、その場での排水について禁止となっているところもあるので注意が必要です。
 車中泊を楽しむためにも、周囲に迷惑をかけないよう最低限の注意事項は確認しておくことが大切でしょう。

※ ※ ※

 さらに、最近では道の駅や高速道路のSA・PAなどの公共駐車場での不当な長い滞在や生活ゴミの不当投棄について、マナーが守られていない一部のユーザーによりトラブルが発生しているといいます。

 このため日本RV協会では、以下のような「公共駐車場でのマナー厳守10か条」を掲げています。

・長期滞在をおこなわない
・キャンプ行為はおこなわない
・許可なく公共の電源を使用しない
・ゴミの不当投棄はしない
・トイレ処理は控える
・グレータンクの排水は行わない
・発電機の使用には注意を払う
・オフ会の待ち合わせは慎重に
・車椅子マークのところに駐車しない
・無駄なアイドリングをしない

 特にごみの取り扱いについては、基本的に自宅まで持ち帰るのが基本ルールとなっているため、気をつける必要があります。

 車中泊でのマナーについて、日本RV協会では以下のように呼びかけています。

「『ちょっとだけなら。。。』『少しぐらいなら。。。』で利用規則・マナーを守らない利用者(キャンピングカーユーザー)がいると、パートナー契約の中止や道の駅を利用できなくなる可能性もございます。

キャンピングカーでくるま旅を楽しむ皆さまには、是非以下のマナーをお守りいただきますようお願いします」

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