トヨタ「2000GT」を現代版にオマージュしたらどうなるのでしょうか。InstagramではGR仕様にした「TOYOTA 2000GR」が投稿されてました。
■カーデザイナーが考えた「TOYOTA 2000GR」レンダリングがスゴかった!
トヨタが世界に誇る名車「2000GT」。現在でも多くのファンを持っていますが、Instagramでは「現代に蘇らせたらどうなるのか…」という観点から、「TOYOTA 2000GR」というレンダリングが投稿されました。
トヨタが1965年の東京モーターショーでプロトタイプを発表し、1967年5月に発売した2000G。
その後フロントマスクのデザイン変更などマイナーチェンジがおこなわれましたが、1970年の販売終了までにわずか337台しか生産されませんでした。
この希少性に加えて2000GTを伝説級の名車とする要因には、エクステリアデザインの美しさも挙げられます。
そのスタイルは「ロングノーズ・ショートデッキ」と呼ばれる英国製スポーツカーのフォルムを取り入れ、曲面を多用した流麗なファストバックを採用。
パワートレインは2リッター直列6気筒DOHCにキャブレターを3連装し、最高出力150馬力を誇りました。
これにより、最高速度220km/h、0-400m加速15.9秒、0-100km/h加速8.6秒という世界トップクラスの動力性能を達成しています。
また足回りには4輪ダブルウィッシュボーンや4輪ディスクブレーキ、マグネシウム製ホイールを装着するなど、日本の量産車としては初搭載されるパーツも多くあったのです。
そうしたなかで、今回Instagramに投稿されたTOYOTA 2000GRは、「もし、現代に蘇りGR仕様としてオマージュしたらどうなる?」というテーマでレンダリングしたモデルです。
投稿者はフリーランスのカーデザイナーとなるスルタン・サウド。さまざまなスーパーカーなどをデザインスケッチからレンダリングまで手掛けています。
投稿は複数回に分けておこなわれており、最初にラフなスケッチ、その後フォトショップによる簡易スケッチ、そしてホワイトやレッドのボディカラーをまとったレンダリングが公開されました。
そのデザインは、TOYOTA GAZOO Racingが東京オートサロン2022にて世界初公開した「GR GT3 Concept」のように見えますが、細かく見ていくとフロントフェイスでは丸形基調のヘッドライトデザインに白い4つの棒状LEDライトを採用した幾何学デザインを採用。
さらに、大きく開口したロアグリルなどが空力性能の高さを表現するかのようなロー&ワイドな配置が施されています。
またボンネットは中央部が大きくくぼんだ形状となり、スーパースポーツらしい美しいシルエットを表現。
サイドビューでは、フロントノーズの先端からリアエンドまで緩やかに伸びたウエストラインに加えて、大径ホイールにより四隅が引き締まった印象を受けます。
さらに全高を限りなく低くするようなシルエットにすることでまさに速さと美しさを兼ね備えていることが分かります。
リアビューでは、一見「GRスープラ」のような印象を受けますが、ヘッドライト同様に赤い4つの棒状LEDライトをテールに採用。
大きく開口したディフィーザーの中央部には2本出しのような集合体のセンターマフラーを配置することで、後続車に対して存在感を示しています。
この2000GRに対してユーザーからは「素晴らしい」「これは凄い」「美しいスポーツカーのプロポーション」と称賛する声や「トヨタらしいデザイン」「マツダ RX-Visionみたい」とそのデザイン自体に関する声も見受けられました。
これらのコメントに対してスルタン・サウドは「気に入ってもらえて嬉しいです」とコメントしています