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1億円超えの超ド派手な日産「GT-R50」が登場!? 斬新デザインの伝説的モデル! 50台中の1台が中古車市場で流通していた

くるまのニュース 2022年9月7日 14時10分

日産とイタルデザインの共同開発によって2018年に生まれた「GT-R50 by イタルデザイン」は「億超えのGT-R」として話題を呼びました。そんなGT-R50 by イタルデザインが現在中古車市場に登場しています。

■「億超えのGT-R」!GT-R50 by イタルデザインとは?

 日産「GT-R NISMO」をベースに、イタリアの名門カロッツェリアであるイタルデザインの共同開発によって生まれた「GT-R50 by イタルデザイン」(以下GT-R50)は、GT-Rとイタルデザインの生誕50周年を記念し2018年に登場しました。
 
 そんなGT-R50が2022年9月上旬現在、中古車市場に登場したといいます。

 日産自身が「独創的でキレのよい外装・内装デザイン」と評するその特徴的なスタイリングは、ロンドンの日産デザインヨーロッパと、日産デザインアメリカが担当しています。

 ベース車であるGT-R NISMOの面影は感じられるものの、シャープなLEDヘッドライトや低いルーフライン、「サムライブレード」と名付けられたフロントフェンダーのエアアウトレット、そして大きな可変式リアウイングなどが、まったく新しいハイパーカーであることを印象付けています。

 また、パフォーマンスも大きく向上しており、3.8リッターV型6気筒VR38DETTエンジンは最高出力720ps、最大トルク780Nmまで高められました。

 このパワーに対応するために、新しいビルシュタイン製サスペンションとブレンボ製ブレーキが採用されています。

 発表時点では「おおむね90万ユーロ(約1億2700万円)」とアナウンスされていた価格ですが、その後は日本の輸入代理店であるエスシーアイ株式会社によって1億5950万円 (税込)と設定されました。

 GT-R NISMOの2022年モデルの価格が2420万円(税込)であることを考えると、驚きの価格です。

 また、ボディカラーやインテリアカラーはユーザーの好みに応じてテーラーメイドできるほか、数百万円単位のオプションも多く用意されているため、実際には2億円近い予算が必要になるといわれています。

 日本の自動車メーカーが提供するモデルとしては、過去に類を見ないほど超高額なGT-R50ですが、イタルデザインによるハンドメイドでの生産ということもあり、総生産台数はわずか50台です。

■GT-R50 by イタルデザインが中古車市場に見参!意外と割安?

 2020年後半から納車が開始されたというGT-R50ですが、2022年9月6日現在、日本の中古車市場に登場しています。

 この希少なモデルを販売しているのは、鹿児島県にある中古車販売店の「オートパンサー」です。

 一般的な乗用車も多く取り扱っている同店ですが、国内外の希少車などの販売実績も多く、ハイパーカーを求めるユーザーからも定評があることでも知られています。

 販売されているのは、パールホワイトの右ハンドル仕様車です。走行距離は148kmとされており、同店が新車で購入して以降一度も販売されていない「新車未登録車」です。

 オートパンサー代表の高田克彦氏によれば、同店では3台のGT-R50を注文し、そのうち2台はすでに売約済みとのことです。

リアデザインも個性的な「GT-R50 by イタルデザイン」(画像提供:オートパンサー)

 価格については「ASK」となっていますが、その理由は昨今の急激な為替変動による影響が大きいためといいます。

 実際には、新車販売価格に複数のオプションを加え、そこに販売諸費用などを追加した価格となっており、法外なプレミア価格となっているわけではないようです。

 とはいえ、日本国内にはおよそ10台しか生息していないと見られているGT-R50は、将来的にも価値が向上することは必至です。

 ベースとなるGT-R NISMO自体も、新車価格の倍ほどの価格で流通していることを考えると、現状は「割安」とさえいえるかもしれません。

 高田氏いわく、商談はおこなっているものの2022年9月6日時点では売約は決定していないそうです。

※ ※ ※

 近年、フェラーリやランボルギーニをはじめとしたスーパーカーブランドが「億超え」の限定車を続々と発表し、超富裕層におけるハイパーカー市場がにわかに熱を帯びています。

 しかし、国産自動車メーカーにおいてはそのような事例はまだまだめずらしく、GT-R50が今後どのような評価を受けるのかが注目されています。

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