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新旧「レヴォーグ」2台持ち!? 夫婦でスバルのワゴンに乗り続ける夢のカーライフとは

くるまのニュース 2022年9月12日 18時40分

スバル車に乗る人は、スバルのどのようなところに惹かれたのでしょうか。初代と2代目の「レヴォーグ」を夫婦で所有するSさんに話を聞いてみました。

■きっかけはセダンの「レガシィ」だった

 4代目「レガシィ」のセダンに心を奪われてスバル車に乗りはじめ、家族の成長とともにクルマを乗り換え、気がつけば夫婦で「レヴォーグ」に乗っているという青森県在住のSさん。スバルとともに過ごすカーライフについて話を聞きました。

「20代のころに勤めていた会社で、仲の良い後輩がBE9レガシィ(3代目・2.5リッターエンジン搭載のセダン)に乗っていて、毎日のように自慢話を聞かされていたんです。

 羨ましいなと思っているときに中古車フェアがおこなわれるのを知って、後輩と一緒に見に行きました。

 そうしたら偶然、1台のBL5レガシィ(4代目・2リッターエンジン搭載のセダン)があって、心を奪われてしまい購入したのがすべての始まりです」

 スバル車と運命の出会いをしてしまったSさん。当初は2003年式BL5レガシィB4 2.0i前期型に乗っていましたが、次に2008年式BL9レガシィB4 2.5i後期型へ乗り換えます。

 4代目レガシィを前期から後期へ乗り換え、しかも2.5リッターエンジンへと排気量アップです。

 スバルを乗り続ける人のなかで、同じモデルの前期型から後期型へ乗り換える人は一定数います。新車が発売されてから概ね3年から4年程度でマイナーチェンジ、すなわち後期型へモデルチェンジすることが多く、そこで前期型から後期型へ乗り換えるというわけです。

 3年というとちょうど車検のタイミングとも合うので、乗り換えにも良いタイミングだといえます。

 エンジンの排気量アップに関しては、税金のランクアップもあり敬遠されがちですが、Sさんは「むしろ排気量がアップすることで優越感はありました」といいます。

 確かに2.5リッターエンジンの豊かなトルクなどは魅力的で、ターボの爆発的な加速力を求めるのとはまた異なる、良い選択肢かもしれません。

 そして次の転機がすぐに来ます。結婚をして子どもが生まれることを考えるとセダンでは少し手狭になるということで、2008年式BP9レガシィツーリングワゴン2.5i後期型へ乗り換えます。

 同じ年式で同じエンジン。セダンからワゴンへと乗り換えです。なんとも贅沢ですがリセールなどを考えればこれは良い決断かもしれません。

 転機は続き、そこからさらに2009年式BR9レガシィツーリングワゴン2.5i前期型へ乗り換えたそうです。

 この5代目レガシィはアメリカ向けにボディを大きくし、スクエアなデザインでどっしりとしたデザインに変更されたクルマです。

 それまでのシャープでスポーツカーを連想させていたレガシィからの大きな路線変更ということもあってか、国内での販売台数はあまりぱっとしませんでしたが、この大きさがあったからこそレガシィに乗り換えたというユーザーが増えたのも事実です。

 Sさんも「逆にあのどっしりとした車体の感じが好きで、ずっと興味がありました。ディーラーの担当者がBR9に乗っていたこともあって何度か乗せてもらい、内外装を含めて気に入って購入にいたりました」といいます。

 それからはレガシィツーリングワゴンで生活を送り、雪が降る地域に住んでいることもあって、AWDの安心感はほかのクルマにはない魅力のひとつだったとのこと。

※ ※ ※
 やがて、レガシィツーリングワゴンの後継車として、2014年に初代「レヴォーグ(VM)」が誕生します。

「レヴォーグを見たときに、初めてレガシィB4を見たときと同じような衝撃を受けました」とSさん。

 もともとダウンサイジングターボへの興味があったところ、「(レヴォーグの)スポーツカーのようなシュッとしたフロントマスクや男心をくすぐる大きなダクトに完全にやられてしまい、気がつけば契約していました」と、そのスタイリングにノックダウンされてしまったといいます。

■夫婦で新旧レヴォーグを所有する訳

 そして2019年の「東京モーターショー」で2代目レヴォーグ(VN)が発表されます。SさんはYouTubeで新型レヴォーグ プロトタイプの登場を見て乗り換えを決断しました。

 スバルの先進安全技術である運転支援システム「アイサイト」は初代レヴォーグで体感しており、その安全性や操作性などはひと通り経験していることで、新型レヴォーグに搭載された「アイサイトX」がいかに進化したかも感じているそうです。

夫婦で新旧「レヴォーグ」を所有

 さらに、フラッグシップモデルの「STIスポーツ EX」を選んだこともあり、「本革仕様でボルドーとブラックの内装もお気に入りです。電子制御ダンパーも搭載しているので、乗車人数や走行している路面状況に合わせて走行モードを切り替えて、スポーツ走行からマイルドな乗り心地まで自由自在に変更でき、ひとりでも家族いっしょでも楽しめるいろんな表情を持った最高のクルマです」と絶賛です。

 一方でSさんの奥さんはというと、「実はクルマを買い換えるたびに下取りに出すのではなく、順繰りに妻専用車になっていたんです。クルマが無いと生活が不便なので、ひとり1台という感じです。そのようなわけで、私がスバルに乗り続けているのと同じように、妻も自然とスバルに乗り続けているんです」とのことで、そして奥さんも知らず知らずのうちに、スバル車の虜になっていたようです。

「初代レヴォーグに乗り始めて、妻もレヴォーグに乗りたがっているのが分かり、夫婦でレヴォーグに乗るのを目標に購入資金を作っていました。

 その真っ最中に2代目レヴォーグが発表され、私はそちらのデザインが好みで、妻は初代のデザインが好みでした。

 そこで、2代目型レヴォーグを買う資金が貯まって乗り換えるときに『初代レヴォーグ欲しい?』と妻に聞いたら笑顔で頷きました。

 ということで晴れて夫婦でレヴォーグに乗ることができました」

 なんとも微笑ましくもあり羨ましい環境です。

 Sさんご夫婦のレヴォーグはどちらも「クリスタルブラック・シリカ」のボディカラーにレッドのスポイラー類を装着。また、奥さん専用の初代レヴォーグのほうはメッシュグリルに交換するなど、スポーティなカスタムを楽しんでいるようです。

 いつまでも夫婦でスバル車に乗り続けて欲しいですね。

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