全国には普段見かけることのない珍しい標識が存在しますが、北海道にはきつねとたぬきが描かれた珍しい標識があるといいます。どんな標識なのでしょうか。
■カップ麺連想? 「赤いきつねと緑のたぬき」の標識
全国各地には珍しい標識が存在しますが、なかでも北海道には普段見かけることのないきつねとたぬきが描かれた珍しい標識が存在するといいます。どういったものなのでしょうか。
北海道の高速道路のひとつである道央自動車道(以下:道央道)は、函館に近い大沼公園ICから札幌をぬけて、旭川の先の士別剣淵(しべつけんぶち)ICをつないでいます。
そんななか道央道の中部に位置する滝川ICの近くには変わった標識があります。
それは黄色の四角い枠に赤色のきつねと緑色のたぬきが描かれ、その下に動物注意と書かれた標識です。
北海道では自然に暮らすさまざまな動物がいるため、キツネやクマ、ウシなど本州で見かけることの少ない動物の飛び出し注意を促す標識が設置されています。
そのなかでも、赤いきつねと緑のたぬきの標識は非常に珍しいといえます。
SNSでは見かけたというユーザーの声も見られ、SNSにこの標識を投稿していたまつり(@mujinamori)さんは、当時の経緯について以下のように話します。
「この標識は、道北へ帰省した時の高速道路で見かけました。
新千歳から士別剣淵の道央道の、深川から砂川付近にありました!
なんとか写真に収めたくて、助手席で標識ばかり見ていました笑」
ではこの標識はいつ頃からあるのでしょうか。この標識について、NEXCO東日本北海道支社の広報担当者は以下のように話します。
「この標識の正確な設置時期は不明ですが、30年以上前から設置されています。
道央道にはこの場所も含めて『上り線(札幌方面)滝川IC~奈井江砂川IC間』『下り線(旭川方面)滝川IC~深川IC間』『下り線(旭川方面)深川IC~旭川鷹栖IC間』の計3か所設置されています」
なお、標識板の色彩については、国土交通省の「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」(標識令)により定められており、こちらの標識は、厳密には看板に分類されるとのことです。
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またこの標識を見ると、東洋水産が「マルちゃん」ブランドで製造・販売している「赤いきつねと緑のたぬき」のカップ麺がふと連想されます。これは何か関係があるのでしょうか。
これについて、前出の担当者は以下のように話します。
「カップ麺との関係はないという認識です。
ドライバーの関心を引き、夜間の視認性に優れたものにするという方針のもと検討を重ねた結果、信号機と同じ赤色・黄色・緑色の配色で制作するにいたったようです」
北海道の一部地域でしか見られないため、訪れた際はこの看板を探してみると良いかもしれません。