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みんなの憧れ? 「品川ナンバー」東京23区じゃなくても取得可能!? 思わぬ場所に品川ナンバーが存在!

くるまのニュース 2022年9月12日 7時10分

東京都のナンバーのなかでも憧れる人の多い「品川ナンバー」ですが、思わぬ場所にも存在するといいます。一体どこなのでしょうか。

■東京から1000km先!? 意外な場所に存在した「品川ナンバー」

 ナンバープレートの左上にはクルマが登録された地域名が書かれており、クルマの所有者の居住地を管轄する運輸支局の地域名が割り振られています。
 
 そんななか東京都のナンバープレートには「品川ナンバー」が存在しますが、東京23区以外の地域にも存在するといいます。これはどの地域なのでしょうか。またどういった理由があるのでしょうか。

 ナンバープレートには「46-49」など4桁の数字が書かれた「一連指定番号」や、自動車の種別ごとの分類番号、左下にはクルマの用途別にひらがなが記載されているなどさまざま情報が記載されています。

 また左上にはクルマが登録された地域名が書かれており、これはナンバープレートが交付された運輸支局や自動車登録検査事務所の所在地を表しています。

 ナンバープレートはクルマの所有者の居住地を管轄する運輸支局などで交付され、東京都の場合は、「品川」「世田谷」「練馬」「杉並」「板橋」「足立」「江東」「葛飾」「八王子」「多摩」の10つが存在します。

 このため例えば東京都練馬区や新宿区に住んでいる人の車は練馬ナンバー、足立区であれば足立ナンバーが交付されます。

 また中央区、千代田区、港区、品川区、大田区、渋谷区、目黒区のエリアでは、品川ナンバーが交付対象エリアとなります。

 品川ナンバーが取得できる地域は都内の高級住宅街が数多く並ぶ地域であることから、ユーザーの中には「品川ナンバー最強」「かっこいい」などと憧れを持つユーザーも存在するようです。

 そんななか東京23区から遠く離れた場所にも「品川」ナンバー交付対象エリアが存在するといいます。

 もっとも遠い対象エリアとは、 東京から1000kmほど離れた小笠原諸島です。

 太平洋上に散在する30余りの島々を指し、小笠原群島(聟島、父島、母島列島)、火山列島(硫黄列島)と西之島、南鳥島、沖ノ鳥島からなっています。

 このうち民間の人が定住しているのは父島と母島で、住人が所有するクルマには「品川」ナンバーがつけられています。

 ではなぜ小笠原諸島は品川ナンバーなのでしょうか。

 そもそも小笠原諸島は、全域が東京都小笠原村に属していることから管轄が東京都となります。

 過去には、1880年に小笠原諸島は当時の東京府管轄となっていました。

 その後1943年に東京都の管轄になるも、第二次世界大戦での激戦とアメリカによる統治を経て、1968年に日本に返還されることとなります。

 こうした歴史的経緯のほか、小笠原諸島をはじめとした島国にはクルマの登録やナンバープレートの発行などをおこなう運輸支局や登録検査事務所などがないことから、品川にある東京運輸支局の本庁が管轄していることが理由に挙げられます。

 東京運輸支局の本庁からは遠く離れているため、簡単な手続きであれば村の役場で対応が可能であるものの、クルマの購入や名義変更、住所変更などについては、品川区の本庁で手続きをおこなう必要がある場合もあり、やや大変ともいえます。

 なお小笠原諸島のほかにも、東京から120kmほど離れた伊豆諸島の大島や、280km以上離れている八丈島など9島も東京運輸支局の管轄となるため、「品川」ナンバーの交付対象エリアとなります。

 ナンバープレートの交付などをおこなう関東陸運振興センターの公式Webサイトでは、管轄区域について上記の7区のほか「八丈島、大島、三宅島、新島、式根島、神津島、利島、青ヶ島、御蔵島、小笠原」としています。

※ ※ ※

 小笠原諸島が品川ナンバーであることについて、知らない人も多いようです。

 東京都八丈島役場が制作した観光ガイドブックには「クルマのナンバーはなんと『品川』なんです」と紹介されていたり、小笠原観光協会の公式SNSでも「初めて来た方にはよく東京じゃないみたい!と言われますが、小笠原も東京都なのです。クルマも品川ナンバーですよ」と発信しています。

 東京都から1000km離れた土地でも、管轄が東京都であることから島国では、品川ナンバーとして走っています。島を訪れた際にはチェックしてみると面白いかもしれません。

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