カナダのPotential Motors(ポテンシャルモーターズ)は、2022年9月15日に自社が開発する小型EV「Adventure 1(アドベンチャーワン)」の画像を自社の公式SNSに投稿しました。軽バンのような小さな車体に高めの最低地上高を持つこのクルマは、どのような車両なのでしょうか。
■転がりそうなボディサイズのオフロードミニバン「Adventure 1」
2022年9月15日、カナダのPotential Motors(ポテンシャルモーターズ)は、自社が開発する新型車「Adventure 1(アドベンチャーワン)」の画像を自社の公式SNSに投稿しました。
軽バンのような小さい箱型の車体に高めの最低地上高を持ち、オフローダー感漂うこのクルマは、どのような車両なのでしょうか。
Potential Motors(ポテンシャルモーターズ)は、2018年にカナダで設立された新興EVメーカーで、新しいカテゴリーのオフロード車を開発しています。
Adventure 1は、全幅64インチ(約1625mm)×全長178インチ(約4521mm)と軽自動車以上コンパクトカー未満な全幅に、Cセグメントのセダンクラスの全長を持つ、細長いモノフォルム(箱型)のクルマです。
全高は公開されていませんが、最低地上高は12.9インチ(約327mm)あり、ジムニーの最低地上高205mmを超えることから車高の高さとオフロード性能の高さが感じられます。
また。アプローチアングル40度、デパーチャーアングル45度、ランプブレークオーバーアングル29度に設定されており、悪路走破性はかなり高そうです。
エクステリアは軽バンのようなスクエアなシルエットに、直線を多用したデザインが本格オフローダー感を感じさせます。
公式サイトでは触れられていませんが、後部ドアはフロント側にドアハンドルがついており、スライドドアを採用している模様です。
また乗車定員は4名で、折りたたみ式のフルサイズベットが車体後部に格納されており、2名が就寝することが可能。リアトランク下部には、2口コンロや冷蔵庫、シンク、40リットルのウォータータンクなどが一体となったモジュール型のキッチンが格納されています。
パワートレインには、最高出力604馬力、最大トルク737ft-lbを発揮するデュアルモーターが搭載され、4輪を駆動。オフロード走行時の最大航続距離は160kmで、充電切れを起こした際のバックアップ充電器が搭載されています。
サスペンションには、独立懸架式が採用されています。
Adventure 1の実車はまだ完成していないようですが、前後デュアルモーターのパワートレインが積まれたプロトタイプシャシーによるオフロードでのテスト走行の様子が公式サイト上で公開されています。
またAdventure 1の公式サイトではいくつかのFAQが公開されています。
その中には「全高が高すぎて横転しそうですが、大丈夫ですか」という質問があり、それに対しPotential Motorsは「Adventure 1の重心は、最も重いコンポーネントであるバッテリーが床下にあるため、非常に低くなっています。」と回答しています。
Adventure 1は米国またはカナダでの販売を予定しており、現在予約注文を公式サイトにて受け付けています。価格は13万6600ドル(日本円換算で約1959万)、納車は2025年を予定しています。