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警察官はどんな“ネズミ捕り器”を操ってる? 隠れ潜む「速度取締機」の正体 「これは気づかない…」 実はパトカーにも!?

くるまのニュース 2022年10月11日 7時10分

街中では警察官が速度取り締まりをする様子を見かけることがあります。では警察官はどういった機械を用いて速度取り締まりをおこなっているのでしょうか。

■警察官が操る「ネズミ捕り器」の正体は

 クルマを運転していると、警察官が速度取り締まりをしている姿を見かけることがあります。
 
 なかにはいろいろな機械を使って取り締まりをしているケースがありますが、一体どのような機械で速度を測っているのでしょうか。

 今回は交番勤務6年、生活安全部門で2年携わってきた経験を持つ元警察官のBさんが以下のように教えてくれました。

 速度違反の取り締まりには、大きく分けて「定置式速度違反取り締まり」「追尾式速度違反取り締まり」そして「オービス」という3種類の方法があります。

 なかでも定置式速度違反取り締まりは、警察官が決まった場所に配置し、さまざまな方法を使ってクルマの速度計測をおこなうもので、ドライバーからは「ネズミ捕り」とも呼ばれている方法です。

 そんな定置式速度違反取り締まりにはさらに「レーダー式」、「光電式」という方法があり、さまざまな機械を用いておこないます。

 レーダー式の取り締まりは、固定された計測器から走行中のクルマに対してレーダーを照射して速度を測り、その先にいる警察官が速度違反車両を停止させるという方法です。

 停止先にある機械により速度の計測結果が印字されるため、警察官から結果を見せられながら切符を切られることになります。

 レーダーを照射する機械は、三脚が付いたライトのような見た目をしている機械が多く見られ、なかには見かけたことがあるという人もいるかもしれません。

 また光電式の取り締まり方法ですが、光電式はクルマが一定の区間内を通過する時間を計測して速度を算出するもので、計測区間の始めと終わりの2か所に光電管の計測器が設置されています。

 道路の両端、それも地面に「送受光器」と「反射板」という小さな装置が備え付けられているケースが多いです。

 このため、すぐには気づきにくい測定方法といえるかもしれません。

 また定置式の場合、「レーダーパトカー」といってパトカーの上部に設置されたレーダー照射装置により速度を計測するケースもあります。

 計測時は停止しているパトカーから走行中のクルマに対してレーダーを照射する「停止型」と、パトカーが走行しながらクルマにレーダーを照射する「走行型」の2種類の計測方法があります。

■まだまだある!「追尾式」「オービス」どんな速度取り締まり?

 このほか、追尾式速度違反取り締まりは、その名のとおりパトカーや白バイなどで速度違反車両を追尾しながら取り締まり用のスピードメーターで速度を計測します。

 定置式の取り締まりと異なり、取り締まりを行う場所に制約がない一方で、追尾しながら速度を測るため警察官にも熟練した技術が必要とされています。

 また速度取り締まりでは、速度違反自動取締装置、通称オービスによる取り締まり方法も挙げられます。

「移動式オービスの設置」を道路上の電光掲示板で警告

 オービスには固定式と移動式の2種類があり、固定式のオービスは高速道路や事故の多い国道などの道路上部に設置されています。

 移動式オービスは持ち運びが可能であり、狭い生活道路や学校の近くの通学路などにおいても交通取り締まりをおこなうことができるという特徴があります。

 固定式オービスの仕組みは、一定の速度以上で走るクルマを速度違反車両として自動で写真撮影し、その画像を警察施設内に設置された中央装置へ送信するというものです。

 撮影の際にはオービスが発光するため、気づく人もいるでしょう。

 撮影された画像にはクルマのナンバーや車種のほか運転手の顔までハッキリと写っているので、その画像をもとに捜査をおこない、運転手を特定して交通取り締まりをおこないます。

 移動式オービスについても同様に、速度違反車両を自動で写真撮影して記録化することが可能です。

 三脚の上に白い箱が乗ったような形のものや、円柱形の台座の上に四角いカメラが付いているような形のものなど色々な種類があり、道路脇や歩道などに設置されることが多いです。

 取り締まりのスペースが確保しにくい生活道路や、警察官の配置が難しい深夜帯などでも速度取り締まりが可能になるため、狭い道路であっても速度取り締まりがおこなわれているという意識を持っておくのが良いでしょう。

※ ※ ※

 速度取り締まりにはレーダーや取り締まり用のスピードメーター、固定式・移動式のオービスなどさまざまな機械が使われています。

 交通取り締まりに関しては、ホームページで取り締まり場所を公表している警察もあるので参考にしつつ、スピードを出しすぎないよう安全運転を心がけましょう。

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