福島県天栄村で建設が進められてきた国道118号の鳳坂工区が、2022年11月に開通します。
■鳳坂トンネルが開通
福島県は2022年9月28日、国道118号の「鳳坂(ほうさか)工区」が11月27日15時に開通する見通しになったと発表しました。
国道118号は、茨城県水戸市を起点に福島県須賀川市を経由して会津若松市に至るおよそ206kmの路線です。福島県内では、中通りと会津地方を東西に結んでいます。
このうち天栄村の鳳坂峠(標高825m)を越える区間は、道幅が狭く、急カーブや急勾配が続き、特に冬は路面凍結などにより安全で円滑な交通に支障が生じていました。
そこで東日本大震災からの復旧・復興事業の一環として、2013年度にバイパス整備に着手。
鳳坂トンネル(長さ2538m)や一本木橋(同49m)などを含む全長3.4kmの新道で、峠の山道をバイパスします。
福島県はこの道路の開通で、年間を通じて円滑な交通が確保され、地域間の連携強化や羽鳥湖高原の観光支援、救急搬送時間の短縮などが図られるとしています。