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合流時のウインカー「左右」どっち出す? 迷いがちなクルマの交通ルール、判断基準は意外と単純?

くるまのニュース 2022年10月6日 11時0分

道路で合流がある時、クルマのウインカーは右左どちらをつければ良いのでしょうか。

■交差点か? 付加車線か?

 クルマを運転していて道路で合流する時、左右どちらのウインカーを出せば良いのか悩んだという経験のある方は多いのではないでしょうか。運転中は安全のためにも一瞬で判断をする必要があるため、知識をあらかじめ持っておくことが大切です。

 まず、運転時の合流について、道路交通法では次のように定められています。

「自動車(緊急自動車を除く。)は、本線車道に入ろうとする場合(本線車道から他の本線車道に入ろうとする場合にあっては、道路標識等により指定された本線車道に入ろうとする場合に限る。)において、当該本線車道を通行する自動車があるときは、当該自動車の進行妨害をしてはならない。」(第75条の6)

 そのため、合流時にはウインカーを出して合流の意思を示す必要があります。

 では、一般道や高速道路で合流する時、ウインカーはどのように出せば良いのでしょうか。

 合流時のウインカーの方向は、道路交通法とそれに基づいて規定された道路交通法施行令で定められています。道路の合流形状によりウインカーの出し方が変わってきます。

 ポイントは、合流する場所が「交差点」にあたるのか、「付加車線」にあたるのかの判断です。交差点と付加車線の定義と違いは次のとおり。

・交差点
 道路交通法上では「十字路、丁字路その他二以上の道路が交わる場合における該当二以上の道路の交わる部分」のこと。基本的には2本以上の道路が交わる場所を指し、側道と本線が交わる部分も交差点に分類されます。

 交差点には信号機が設置されていたり一時停止が記されていたりすることが多いので、これを目印にすると分かりやすいでしょう。

・付加車線
 道路交通法上では「往復分離がなされた自動車専用道路の進入部や合流部」のことを付加車線と呼びます。つまり、一方通行になっている本線の側道のことです。

■見分け方のポイントは?

 では、実際に道路を走行する際、合流時に左右どちらのウインカーを出せば良いのでしょうか。交差点の場合と付加車線の場合、それぞれについて解説します。

・交差点から合流する場合
 側道から左折する形で本線に入るので、「左」のウインカーをつけます。

・付加車線(合流車線、加速車線)から合流する場合
 付加車線は合流する本線が右側にあり、本線と並走しながら合流する形になるので「進路変更」するということになります。そのため、「右」のウインカーをつけます。

側道から本線に接続する「交差点」「付加車線」それぞれのケースにおける、正しい合図の方向(画像:乗りものニュース)

 交差点の場合は「左」のウインカー、付加車線の場合は「右」のウインカーと覚えておけば良いのですが、どちらか見極めが難しい場合もあるでしょう。

 そんな時は、「一時停止」の表示があるかをチェックしましょう。「一時停止」がある場合は交差点です。

 それでも分かりにくい場合は、ハンドルを切る方向にウインカーを出すようにしましょう。

 そもそも合流時のウインカーは安全のために出すものです。後続車や並走している車に、合流する意思を伝えられるようなアクションをしましょう。

 なお、合流したい時には、実際に合流する3秒前にウインカーを出すというのがルールです。合流時のウインカーは、道路交通法で次のように定められています。

「車両(…略…)の運転者は、左折し、右折し、転回し、徐行し、停止し、後退し、又は同一方向に進行しながら進路を変えるときは、手、方向指示器又は灯火により合図をし、かつ、これらの行為が終わるまで当該合図を継続しなければならない。」(第53条)

 違反した場合は、普通車の場合、違反点数1点と反則金6000円が科されます。

 このように、合流をする際には交差点か付加車線かということを見極めるのが大切になってきますが、高速道路のJCTでランプから本線に合流する際は、慣れていないと少し緊張してしまうでしょう。

 本線に合流する際のポイントは、加速車線でしっかり加速しながら本線と並走することです。合流するのを怖く感じ、ゆっくりと並走するとかえって危険を招きます。

 ちなみにおさらいになりますが、合流は「付加車線」から入ることになるので、「右」のウインカーを出しましょう。

 合流は後続車と接触する危険もあり、運転する上で注意すべきタイミングです。互いの安全のために、「今走っている道路は『交差点』なのか『付加車線』」なのか」を意識・判断し、適切にウインカーを出しましょう。

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