トヨタがラインナップするふたつのPHEV搭載SUV「ハリアーPHEV」「RAV4 PHEV」にはどのような違いがあるのでしょうか。
■システム最高出力306馬力を発揮
トヨタは、2022年10月30日に「ハリアー」のプラグインハイブリッド仕様(以下、ハリアーPHEV)を発売します。
一方トヨタのSUVラインナップには、すでに「RAV4」のプラグインハイブリッド仕様(以下、RAV4 PHEV)が存在。ともにプラグインハイブリッドシステムを搭載したSUVですが、どのような違いがあるのでしょうか。
トヨタは、2020年6月8日にRAV4 PHEVを発売しました(当初の車種名は「RAV4 PHV」)。
2.5リッターエンジン+モーターで構成される新開発のプラグインハイブリッドシステム「THSII Plug-in」を搭載。システム最高出力306馬力を発揮するなど、走る楽しさも追求されたSUVとなっています。駆動方式はE-Four(4WD)です。
総電力量18.1kWhの駆動用バッテリーが搭載され、満充電状態からのEV走行可能距離は95km(WLTCモード)を確保しました。
ハリアーPHEVは、そんなRAV4 PHEVと同等のハイブリッドシステムを搭載したモデルです。
元々ハリアーとRAV4は同じGA-Kプラットフォームを採用していることもあり、ハリアーPHEVに搭載されるプラグインハイブリッドシステムもシステム最高出力306馬力を発揮。
駆動方式はE-Four(4WD)。満充電状態からのEV走行可能距離も93km(WLTCモード)と、ほぼ同等になっています。
一方、外観の印象は大きく異なり、都会的なクーペルックのハリアーPHEVに対し、SUVらしい力強さと洗練さを融合したRAV4 PHEVと差別化されました。
ちなみに、両車ともにフロントグリルが専用品になるなど、それぞれの標準車(ガソリン車・ハイブリッド車)とも区別されています。
■ともにレッド加飾入りの内装で差別化
内装においても、それぞれの標準車に対してプラグインハイブリッド車ならではの違いが設けられます。
ハリアーPHEVでは、インストルメントパネルからドアトリムへ金属メッシュ質感のダークレッドパイピングオーナメントを採用することで華やかな印象にまとめられました。
標準車には設定のないブラック/レッドの内装色が採用されるのも、ハリアーPHEVのみです。
RAV4 PHEVはレッドステッチ入りのスポーティフロントシートを採用するほか、ほかにもドアトリムやセンターコンソールにレッドステッチが施されています。
なお、大容量バッテリーを生かせるアクセサリーコンセント(AC100V・1500W、ヴィークルパワーコネクター付)が両車ともに標準装備されます。
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2022年10月現在、ハリアーPHEVとRAV4 PHEVはともにモノグレードでの展開。
それぞれの価格(消費税込)は、ハリアーPHEVが620万円、RAV4 PHEVが563万3000円に設定されます。