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「ギラ顔」ブームに負けない!? 「丸ライト」でレトロ感強調な「癒やし顔」新車3選

くるまのニュース 2022年10月27日 6時10分

「ギラ顔」系の派手で押し出しの強いフロントデザインが人気の主流となっている昨今のクルマですが、いっぽうで丸いライトが優しいレトロデザインを支持する声も根強くあります。そんな丸ライトの新型車 3選をお届けします。

■ちょっと懐かしい「丸いライトの新型車」に癒される!

 クルマのフロントマスクはよく「顔」に例えられます。なかでもフロントの左右2箇所に備わるヘッドライトは「目」の役割を果たし、フロントデザインのイメージを定める重要なポイントとなります。
 
 近年は凝った造形でシャープな目のクルマも多いなか、昔ながらの丸いヘッドライト形状のクルマも根強く支持されています。

 今回はそんなちょっと懐かしい雰囲気をもつ「丸いライトの新型車」3選を紹介します。

●スズキ「ラパン LC」

 スズキは2022年6月17日、軽自動車「アルト ラパン(ラパン)」を一部改良し、新ラインナップとして新型「ラパン LC」を追加設定しました。

 もともと丸目ライトのレトロなデザインが特徴だったラパンですが、新型ラパン LCはその傾向をさらに強めています。

 フロントは、1967年に誕生した軽自動車「フロンテ360」(LC10型)の丸みを帯びたイメージをモチーフに、ヘッドランプまわりを大きくし、グリル形状も一新させたレトロデザインに再現させています。

 内装も、シート表皮はブラウンのレザー調&ファブリックに変更されシックで上質なイメージ。ダークブラウン×アイボリー色の本革巻ステアリングホイール、ダークグレーパールとミディアムブラウン木目調パネル装飾によるインパネなどがコーディネイトされました。

 新型ラパン LCの消費税込み価格は、「ラパン LC L」(2WD)140万9100円から「ラパン LC X」(4WD)164万6700円までです。

●ダイハツ「ムーヴキャンバス」

 2022年7月5日、ダイハツは2代目となる新型軽乗用車「ムーヴキャンバス」を発表し、7月13日より発売を開始しました。

 後席両側のスライドドアと、かわいらしい内外装の仕立てが特徴のムーヴキャンバス。

 約6年ぶりのフルモデルチェンジですが、初代で好評を博したデザイン性を継承し、室内の使い勝手を向上させながら、すっきりと洗練させた「ストライプス」と、上質で落ち着いた世界観をもつ「セオリー」という異なる2つの世界をつくり出しました。

 内外装の刷新だけでなく、クルマの根幹となるプラットフォーム(車台)自体も新世代のDNGA(Daihatsu New Global Architecture)を新採用し、車体軽量化やシャシー性能の進化を実現。

 外観こそ初代のイメージを色濃く継承していますが、中身は丸ごと生まれ変わっているのです。

 さらに先代になかったターボエンジン車も新たに追加され、高性能化も果たしています。

 新型ムーヴキャンバスの消費税込み価格は、ストライプスシリーズ、セオリーシリーズともに149万6000円から191万5000円となっています。

●ホンダ「N-ONE」

 ホンダの軽ワゴン「N-ONE(エヌワン)」は、1967年に登場したホンダ初の軽乗用車「N360」のデザインを現代に受け継いだレトロなデザインが大きな特徴です。

 N-ONEは初代モデルが2012年に登場。約8年後の2020年11月に、土台のプラットフォームを刷新しながら、外観デザインをほぼそのまま受け継ぐという、あまり例のないフルモデルチェンジを実施したことで話題を呼びました。

 ホンダは、N-ONEの丸・四角・台形を基本形状としたシンプルな形状について「タイムレスデザイン」とし、いつの時代も色あせない、長く愛せるデザインだと定義付けています。

 外装同様に室内デザインもシンプルに構成。必要十分な室内のなかに居心地の良い空間を生み出しています。

 2022年8月には一部改良を実施し、都会的でシックなイメージの特別仕様車「STYLE+ URBAN(スタイルプラス アーバン)」も追加されています。

 新型N-ONEの価格は、159万9400円から202万2900円です。

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 近年はLEDランプの発展で、より凝ったヘッドライト造形も可能となったことから、シャープな目や迫力のある顔を持つクルマも増えてきました。

 そんな「ギラ顔」や「オラ顔」などとも呼ばれる迫力系マスクのニューモデルが人気の一方で、昔ながらの丸いヘッドライトを持つクルマも「懐かしい」「癒される」「レトロデザイン」などといわれ、一定の支持を集めています。

 SNSでは「最近のクルマは顔が怖い」「(レトロデザインは)軽には多いのに、小型車や普通車になると途端に少なくなる」などと嘆く声もみられることから、今後もこうした優しいデザインのクルマが生き残る余地は、十分にあるといえるでしょう。

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