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負担大な「車の維持費」実際1年間でいくらかかる? 計算してみた! 持ってるだけでこんなに!?

くるまのニュース 2022年10月28日 11時10分

クルマを所有すると維持費がかかりますが、1年間で大体どのくらいかかるのでしょうか。今回はコンパクトカー「ノート」を例に、計算してみました。

■結構かかる!? 車の1年間の維持費っていくら?

 クルマを保有するには、税金や車検などさまざまな費用がかかってきます。
 
 ユーザーからは「クルマの維持費の負担大きい、、」「お金の悩みは尽きない」など悲鳴の声が多数見られます。
 
 では具体的に、年間でどのくらいの維持費がかかるのでしょうか。
 
 今回は、車両購入時のコスト(購入費用や諸税)は考慮せず、それ以降の維持費という視点で考えます。

 ひとことでクルマの維持費といっても、様々な費用がかかります。

 自動車税などの税金のほか、車検や修理などメンテナンスの費用、強制保険や任意保険といった自動車保険、ガソリン代や駐車場代などのランニングコスト、購入方法によってはローンの支払いなどがあります。

 しかし、それぞれにかかる金額は、車種や車の使い方などによって大きく異なります。

 具体的にかかる費用を見ていくと、まず、税金には毎年発生する自動車税または軽自動車税と、車検の際に必要となる自動車重量税があります。

 自動車税・軽自動車税は排気量に応じて金額が決まり、軽自動車では1万800円、普通車は例えば総排気量1リッターから1.5リッターの場合は3万500円(2019年10月1日以降の新車登録)です。1リッターを超える排気量の場合、0.5リッターごとに税額が上がります。

 自動車重量税は、車両重量と登録からの年数によって決まりますが、軽自動車であれば6600円、普通車は例えば0.5トン超から1トン以下の場合は1万6400円です。

 次に、クルマの維持費で大きな出費となるのが車検ですが、新車の場合は登録から3年、その後は2年ごとに受けることになります。

 車検の料金には自動車重量税、自賠責保険料、印紙代などが含まれ、車種や状態、車検を受けるお店によって、メンテナンス費用やお店ごとの基本料金・工賃などが加算されます。

 車検に含まれることの多い自賠責保険料は1年でおよそ1万5000円程度ですが、自身で加入が必要な任意保険は条件によってさまざま異なります。

 任意保険については、チューリッヒ保険によると20代で7万5630円、30代では3万6030円、40代では3万8990円が相場だといいますが、車種や年齢、等級などによって大きく異なるため、自分の条件ではいくらになるか確認してみる必要があります。

 ほかにも、メンテナンス費用は車検の時だけでなく、オイルやエレメント、タイヤなどの消耗品の交換や、不具合が発生した場合の修理費用、このほかガソリン代や駐車場代、高速道路代なども想定されます。

 では実際にクルマの維持費は1年間でどのくらいかかるのでしょうか。

 今回は、25歳の男性が休日の街乗りを目的として日産のコンパクトカー「ノート」を購入して乗る場合に、どのくらいかかるか試算してみます。

 ノートの総排気量は1.2リッターのため、自動車税は3万500円、車検は2年ごとで5万円から10万円と想定し、1年では半分の額の2万5000円から5万円とします。

 また任意保険は20代相場の7万5000円と想定すると、所有費として年間で13万500円から15万5500円ほどの費用がかかります。

 次に燃料費ですが、ノート「X」グレード(2WD)の場合、カタログ燃費はWLTCモードで28.4km/Lです。

 そこから実燃費として0.7を掛けた場合、28.4km/L×0.7=19.8km/Lとなります。

 国土交通省のデータでは、自家用乗用車の年間平均走行距離は約1万kmですが、主に休日に街乗り中心の使い方で、年間5000kmと想定すると、1年間での平均燃費を計算してみた場合、年間5000km÷12ヶ月÷19.8kmL=21km/Lと算出されます。

 仮にレギュラーガソリン価格を165円と想定すると、21km/L×165=3465円。

 その結果、毎月約3500円程度となり、年間で4万2000円となります。

 このほか、駐車場代が毎月1万円、オイル交換などの定期的に必要なメンテナンス費用を1年で2万円から3万円と見積もり、所有費と合わせると合計で「22万7500円から28万7500円」となります。

 さらに遠出した時の高速道路代など余分に2、3万円多く見積もると約25万円から32万円と想定されるでしょう。

※ ※ ※

 今回は、最低限にかかる費用に加え相場を想定した合計額となりましたが、このほかクルマをローンで購入する場合には利子を含めたローンの返済額のほか、イレギュラーなトラブルや事故での修理費など、数十万円の臨時支出が発生する可能性も考慮しておく必要があるといえます。

 一方で、ガソリン代や駐車場代、任意保険料は条件や実態によって金額が大きく異なるため、使い方によっては今回割り出した上記の金額よりもコストを抑えられる方法もあるでしょう。

一度自身のクルマの維持費を見直してみても良いかもしれません。

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