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待っていたぜ! ついに「12年ぶり」の開催! 凱旋トヨタ勢に注目!「ラリージャパン」はどう楽しむ? プロが伝授!

くるまのニュース 2022年11月7日 6時40分

ついに2年越しの開催となるWRC(FIA 世界ラリー選手権)の2022年シリーズ最終戦「ラリージャパン2022」。11月10日から13日まで愛知県・岐阜県で開催されます。そんなラリージャパンにはどのような楽しみ方があるのでしょうか。

■ついに「ラリージャパン2022」開催へ! どう楽しむべき?

 2022年11月10日から13日にかけて愛知県・岐阜県で12年ぶりに開催される「ラリージャパン」。
 
 WRC(FIA 世界ラリー選手権)の2022年シリーズ最終戦となりますが、どのような楽しみ方があるのでしょうか。

 ついに直前に迫ったラリージャパン。先日、筆者は仕事で愛知県豊田市にいったのですが、街中にラリージャパンののぼりや看板があって、「いよいよだなあ」って雰囲気に包まれていました。

 観戦予定の人も自宅で観戦する人も準備はできてますか。11月の山は寒いので、防寒着など忘れないようにしてください。

 世界各国のラリーを取材する筆者はというと、2021年のフィンランド以来、約1年ぶりにラリー・スペインの取材にいってきました。

 久しぶりに会ったカメラマン仲間に「おかえり!」って声かけられて思わず泣きそうになりました。

 2022年のWRCは、ニュージーランドが終わった時点でWRCクラスが決定。WRC3はフィンランドの25歳ラウリ・ヨーナがスペインで勝利しチャンピオンに決定。

 WRC2はERCチャンピオンの経験もあるポーランドのカイエタン・カエタノビッチとフィンランドのエミル・リンドホルムが接戦を繰り広げるもスペインでは決まらず。チャンピオン争いは最終戦の日本へと持ち越されました。

 もし仮にリンドホルムがチャンピオンになると、なんと3クラスのチャンピオンが全員フィンランド人ということになります。

 ついにラリー王国復活なるか。それともポーランドのベテランが勝利を決めるのか。ラリージャパンの見どころのひとつになると思います。WRC2にもぜひ注目してみてください。

 さて、そんなラリージャパンには、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamから、カッレ・ロヴァンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ロンデ組。

 そして勝田貴元/アーロン・ジョンストン組の4クルーがヤリスWRCでRally1に参戦します。

 日本のステージでどんな走りを見せてくれるのか、期待が高まります。

 スペインを見事勝利で飾ったオジエ選手にラリージャパンに向けての意気込みなどを尋ねてみると、次のように笑顔で答えてくれました。

「久しぶりの日本なので楽しみだよ。

 北海道時代には参戦したことがあるけど、今回のコースはみんなもそうだけどボクも初めて。きっと難しい戦いになると思う。

 だけど、トヨタにとっては地元だし、もちろん勝利を目指すよ」

 さらにプロジェクトリーダーの春名雄一郎さんにも突撃インタビューを敢行。

「今シーズンはレギュレーションも変わり、やるべきことが多くてどこのチームも同じだと思うけど大変でした。

 今この瞬間もめまぐるしすぎてチャンピオンを獲得した実感がまだ湧いていません。きっと最終戦が終わってからじわじわと勝利の実感が湧いてくるんだと思います。

 ラリージャパンはトヨタにとってはもちろん、地元出身のタカ(勝田選手)にとっても大事なラリーだし、楽しみなラリーでもあります。

 2年間お待たせしましたけど、ようやく皆さんの前で戦いを披露できるのでボクらも楽しみです」

※ ※ ※

 2022年シリーズは磐石の勝利と思われたトヨタですが、実はライバルのヒョンデも着実に速さを身につけ、Mスポーツも若いクルーたちのミスはあれど、車自体の完成度は高いので辛いシーズンとなったようです。

■久しぶりのWRC日本開催! ラリージャパンってどんな雰囲気?

 海外のラリーを観戦したことがある人にはわかると思うけど、ラリーって日本でいうとお祭りみたいな雰囲気。

 だんじりやお神輿をラリー車に例えると分かりやすいでしょう。

  家族や仲間達とピクニック気分で観戦したり、ラリーそっちのけでお酒飲んだりBBQしたり、それぞれのスタイルでラリーっていう時間を気軽に楽しんでる感じがとても素敵。

 そんな雰囲気を日本でも味わえたらなあっていつも思っています。

 さまざまな理由で日本だと条件が厳しいので海外みたいな観戦方法は難しいと思います。

 だけど、日本には日本のラリーがあります。それはマナーの良さだったり、選手たちへのリスペクトだったり、さまざまな場所で自治体によるイベントなども楽しむ要素です。

愛知県・岐阜県の各自治体は盛り上げイベントを実施! ラリーだけじゃなくご当地名物も堪能できる!(写真は暫定表彰もおこなわれる旭高原 /撮影:くるまのニュース編集部)

 ぶっちゃけ、海外みたいにすぐそばで観戦することは難しいと思います。

 だけど、例えばサービスパークなどで選手とのコミュニケーションは取れると思うので、気軽に声かけてみてください。

 上手な英語じゃなくたって大丈夫。筆者の英語だって適当で、みんなイイ奴らなどで笑顔で答えてくれるはずです。

 選手たちもギャラリーが盛り上がってるほうがテンション上がるので、ギャラリーのみなさんがどんどん盛り上げてください。

 そうすればきっといいラリーになって、今後の開催につながるはずです。

 筆者からお願いしたい注意点は、リエゾンで観戦する人たちも多いと思うけど、危険な場所での駐車や、信号待ちでの選手たちへのサインのおねだりは絶対にやめてください。

 選手たちにとってはリエゾンも秒を争う競技中です。

 あと、ラリー車と一緒に走る場面もあると思いますが、決して無理に追いかけたり並走したりするのもやめて、むしろ後ろから追いつかれたら可能であれば、道路交通法の範囲内で道を譲ってあげてください。

 ギャラリーのみなさんと一緒に作り上げるのがラリーっていう競技だと思います。

 お祭りに行く気分でみんなで楽しみましょう。

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