韓国自動車メーカーのヒョンデは、同社が1974年に公開した「ポニークーペコンセプト」を復刻し、2023年春に公開すると発表しました。
■アプリでドアのアンロックも可能
韓国自動車メーカーのヒョンデは、デザイナーのジョルジェット・ジウジアーロ氏とコラボし、1974年に登場した「ポニークーペコンセプト」をリビルドするプロジェクトが始動したと2022年11月23日に発表しました。
復刻したコンセプトカーは、2023年春に公開される計画です。
ポニークーペコンセプトは、ヒョンデにとって自動車生産の黎明期だった1974年に、ジョルジェット・ジウジアーロ氏にデザインを依頼して完成したモデルです。
当時のトリノモーターショーで初披露されたポニークーペコンセプトは、幾何学的なラインや円形のヘッドランプが特徴的なデザインを採用しています。
北米市場と欧州市場向けに開発が進められていたものの、1981年に量産直前でプロジェクトが終了。
しかし、ポニークーペコンセプトは2022年5月に日本で発売されたヒョンデのSUVタイプのEV「アイオニック5」のデザインにも影響を与えているなど、今でも同社にとって重要なモデルだということです。
今回、ポニークーペコンセプトをリビルドするにあたり、ヒョンデはジウジアーロ氏が率いるGFGスタイルスタジオにデザインを依頼。
ジウジアーロ氏は今回のプロジェクトについて、次のようにコメントしています。
「私がポニークーペコンセプトをデザインしたのは、まだキャリアをスタートさせたばかりのデザイナーだった頃です。
当時、私はまだ若く、デザイナーとしてのキャリアをスタートさせたばかりでしたが、これから激しい競争が繰り広げられるグローバル市場に挑戦する企業や国のために、クルマをつくる責任を自分が負っていることに、大きな誇りを感じていました。
いま、後世のために、そしてブランドの伝統を祝うために、ヒョンデからこのクルマをリビルドするよう依頼されたことを深く光栄に思っています」