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雪道あるある? 雪で「ナンバー隠れた!」 まさかの違反!? 交通取り締まりはどうなるのか

くるまのニュース 2022年12月20日 14時50分

雪が降る地域をクルマで運転すると、雪の影響でナンバープレートが隠れてしまうということがあるでしょう。ではこれは交通取り締まりの対象になるのでしょうか。

■ナンバープレートが「雪で真っ白!」 取り締まりの対象になる?

 クルマの運転中に吹雪に見舞われた場合は、視界が悪くなるうえ路面が滑りやすい状態になるため、注意が必要です。
 
 さらに、雪でクルマのナンバープレートが真っ白になりナンバーが見えなくなってしまうことも考えられます。
 
 ではこうした雪でナンバープレートが隠れてしまった場合、警察の交通取り締まりの対象になるのでしょうか。

 実際に雪が降る地域に住むユーザーからは、「雪で自動的にナンバーが隠れる」「これ雪道でよくある」などの反応が見受けられ、雪道でナンバープレートが隠れてしまうのはよくある出来事といえます。

 そもそも自動車のナンバープレートの規定は、道路運送車両法第19条、第73条第1項および第97条の3第2項において、車両を運転する際にはナンバープレートを見やすいように表示しなければならないことが定められています。

 このように、見やすく表示することとされているため、ナンバープレートにカバーを取り付ける、フレームやシールなどでナンバーが読み取れないような状態にする、回転・折り返すなどの行為は禁止されています。

 これらをおこなった場合には、道路運送車両法第109条の規定により50万円以下の罰金に処せられる可能性があります。

 そもそもナンバープレートを隠すという行為は、ひき逃げや当て逃げなどの交通事件のほか、強盗や殺人といった刑事事件においても捜査に支障を及ぼすことが考えられるため、安易におこなってはいけません。

 とはいえ、雪によってナンバープレートが隠れてしまうのは運転者が故意におこなったことではなく、豪雪地帯では多くの車両によく見られる光景です。

 過去に警察官として勤務していた筆者(元警察官はる)の立場から考えると、「ナンバープレートが隠れても良い」とはいえないものの、雪でナンバープレートが隠れたことのみをもって交通取り締まりをすることは少ないといえるでしょう。

 ただしナンバープレートが見えなくて良いわけではないため、警察に止められて指導を受けることはあるかもしれません。

 自動車の車種によっては「クリアランスソナー」と呼ばれる、クルマと障害物との距離を超音波センサーで検知し、距離が近づくと警告音が鳴る機能がついていますが、雪でソナー部分が覆われると警告表示が出るケースがあるようです。

 ソナーに雪が付着しているということはナンバープレートも雪で覆われている可能性が高いため、ソナーの警告表示が出たときやどこかで休憩をする際などにあわせて、こまめにナンバープレートについた雪をはらうように心がけるのが望ましいといえます。

※ ※ ※

 雪が多く降る地域でクルマを運転していると、図らずも雪がナンバープレートに付着してナンバーが見えなくなってしまうことがあります。

 ナンバープレートを隠す行為は道路運送車両法違反にあたりますが、雪で隠れてしまった場合には警察の取り締まりの対象になることはまずないでしょう。

 ただし、隠れても良いわけではないため、気づいたときに雪をはらうように意識することが大切です。

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