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トヨタ新型「ノア・ヴォクシー」どちらが人気? 「ノア」が大健闘!? 人気兄弟車バトル「決着」はつくか

くるまのニュース 2022年12月10日 18時10分

トヨタのミディアムサイズミニバン「ノア」「ヴォクシー」は国内トップレベルの販売台数を誇る人気の兄弟車種です。実際のところ人気が高いのはどちらなのでしょうか。販売現場の声を聞いてみました。

■大人気ミニバンのトヨタ新型「ノアヴォク」兄弟どちらが人気?

 2022年1月に発売されたトヨタの人気ミニバン 新型「ノア」「ヴォクシー」。
 
 登場以来、ミニバンだけにとどまらず国産車全体でみてもトップレベルの販売台数を誇る人気車種となっています。

 2001年の初代がデビューした「ノア」「ヴォクシー」は、両側スライドドアを装備し、大きすぎずちょうど良いサイズ感が魅力の3列シートミニバンです。

 4代目となる現行型は2022年に8年ぶりのフルモデルチェンジを実施したばかりのニューモデル。

使い勝手の良いパッケージングはそのままに、TNGAプラットフォーム(GA-C)による走行性能の向上や、最新仕様の運転支援機能「トヨタセーフティセンス」採用などが特徴となっています。

 エクステリアは、ノアが上質でモダンなデザインなのに対し、ヴォクシーはスポーティで迫力のあるデザインであることが主な違いです。

 一方でノアは標準タイプと、エアロパーツなどにより外観をカスタマイズしたエアロタイプを用意していますが、ヴォクシーは全車エアロタイプのみで、かつ外観デザインやボディカラー、内装の仕立てなど3タイプそれぞれで細部が異なっています。

 なお、パワートレインはノアとヴォクシーで共通で、2リッターガソリンモデルと、1.8リッターハイブリッドモデルが選択できます。

 ここで、販売台数を見てみましょう。日本自動車販売協会連合会(自販連)が毎月発表している販売台数一覧によると、2022年11月ではノア5080台、ヴォクシー4954台とほぼ同等で若干ノアが多く(126台)、10月はノア7166台、ヴォクシー7201台とほぼ同等でありながら今度はヴォクシーがやや多い(35台)販売台数を記録しています。

 さらに、9月はノアよりヴォクシーが471台多く、8月はヴォクシーよりノアが396台多いなど、新型「ノアヴォク兄弟」の販売状況はほぼ互角という結果です。

 では、実際に販売店のスタッフはどちらが人気だと認識しているのでしょうか。今回は東京都内のトヨタ販売店3店舗に話をうかがいました。

 23区西部にあるA販売店のスタッフは以下のように話します。

「以前のモデルでは圧倒的にヴォクシーが人気でした。現行モデルの場合は割合としてはほぼ均等で、若干ヴォクシーが多いように感じます。

 ノアはどちらかというと女性・ファミリー向けで、ヴォクシーは男性向けを想定していますが、キリッとした精悍な表情のヴォクシーが人気な傾向にあると思いますね」

 先代ではノア・ヴォクシーともに価格の差はほとんどありませんでしたが、新型ヴォクシーはノアよりもやや上級な位置づけとなっており、同グレードで比べると価格は5万円から7万円程度高い設定となっています。

 そもそもノアも標準タイプよりもエアロタイプは価格設定が高く、ヴォクシーはそれよりさらに高価です。しかし多少の価格差よりも、気に入ったエクステリアデザインのヴォクシーを買うこだわりの強いユーザーが多いと考えられます。

■まさかの互角? わずかな僅差で人気なのはどっち!?

 では別の販売店ではどうなのでしょうか。23区北部のB販売店にも、ノアとヴォクシーはどちらが人気かたずねてみました。

トヨタ新型「ノア」(左)と「ヴォクシー」(右)

「(かつてヴォクシーを専売していた)元ネッツ店ということもあるかもしれませんが、ヴォクシーのほうが若干(販売台数が)多いです」

 こちらもほぼ互角としながら、僅差でヴォクシーだという結論でした。

 続いて3つ目に聞いたディーラーは23区北西部のC販売店です。スタッフは次のように説明します。

「今までは圧倒的にノアが多かったのですが、新型モデルではほぼ同じ販売台数で、比べれば若干ヴォクシーのほうが多いかな、という印象です」

 このように、今回取材した3店舗では、ノア・ヴォクシーともにユーザーからの人気はほぼ互角で、わずかながらヴォクシーに軍配が上がるという結果になりました。

※ ※ ※

 販売台数でみるとほぼ均等な新型ノアとヴォクシーですが、先代モデルからの比較でみると、ノアの台数が大きく飛躍していることがわかります。

 ノアは先代が販売されていた2021年1年間の販売台数を見ると4万4211台で、約1.6倍多い7万85台を販売したヴォクシーとは大きく差が開いていました。

 自販連の販売台数の数値や、これら3つのディーラーの話を聞く限り、モデルチェンジ後は新型ノアがヴォクシーの人気に迫っており、従来よりもユーザーに対して強い訴求力があることがうかがえます。

 今後、新型ノア・ヴォクシー兄弟の販売台数がそれぞれどう推移していくか、さらに注目されます。

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