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悪路は走らないけど… トヨタの本格四駆「ランドクルーザー」欲しい! オフロード性能以外の魅力とは

くるまのニュース 2023年1月14日 7時10分

トヨタ「ランドクルーザー」は本格四駆として、国内外のユーザーから支持を集めています。海外では悪路走行を目的として購入する人も多いのですが、国内に悪路はほとんどなく、ランクルを求める人はどのようなところに惹かれたのでしょうか。

■日本で悪路はめったにないのに…なぜランクルが人気?

 日本を代表する本格四駆であるトヨタ「ランドクルーザー(ランクル)」ですが、その人気は留まることを知らず、2022年6月に登場した新型の「300系」は予約が殺到。

 納期が5年ともいわれるほどの注文が瞬く間に入った結果、現在では受注停止になる事態となっています。

 国内外のユーザーから根強く支持されるランクルですが、その人気の秘訣はなんといってもその高い走破性と信頼性といえるでしょう。

 とくに海外では街から街の距離が何百kmも離れているなどということも日常茶飯事で、砂漠の多い地域などは道なき道をひたすら走らなければならないというケースも珍しくありません。

 当然そんなところを走り切るには高い走破性が必要になることはもちろん、途中で車両トラブルなどが起きて立ち往生してしまったりすると命に関わる事態にもなりかねないため、信頼性も非常に重要な要素となります。

 そういったことを鑑みると、走破性と信頼性を兼ね備えたランクルが海外でも絶大な人気となるのも頷けます。

 一方で、一般国道の舗装率が99.5%(2020年時点)と全国どこへ行ってもほぼ舗装路が整備されている日本では、日常的に悪路を走らなければいけないというケースは非常に稀といえるでしょう。

 にもかかわらず、受注停止となるほどランクルに人気が集中する理由はどこにあるのでしょうか。

 もちろん、ランクルでオフロード走行を楽しんでいるという人もいますが、それは少数派。首都圏に住み、先日念願の新型ランクルが納車されたAさんも、オフロード走行とは無縁のランクルユーザーです。

 Aさんは200系のランクルを10年ほど乗り、300系に乗り換えた筋金入りのランクル愛好家。奥さまと2人の子どもの4人家族ですが、ミニバンなどは所有せず、ランクル1台ですべてをまかなっているとのこと。

「ランクルの魅力はやはり大柄なボディからくる安心感でしょうか。実際に事故に巻き込まれたことはありませんが、ガッシリした感覚があるので、万が一のときも守ってくれそうな信頼感があります。

 それでいてアイポイントも高く、見晴らしもいいので大柄なボディの割に運転しやすい点もお気に入りです」

 自慢の高い走破性も含め、“いざというとき役に立ってくれそう”という安心感はランクルユーザーの多くが実感しているところではないでしょうか。

「今回の300系はディーゼルモデルを選んだのですが、静粛性の高さはさすがですね。車外にいるとディーゼル特有のカラカラ音は聞こえますが、車内ではほぼ気になりません。

 余裕のあるトルク感とゆったりした乗り味はまさに“クルーザー”といった感覚で、のんびりクルージングするのが至福の時です」(300系オーナー Aさん)

 過去のランクルはヘビーデューティな印象がありましたが、1998年に登場した100系からはラグジュアリーな要素も兼ね備えたモデルへと変貌を遂げたことも大きなターニングポイントとなりました。

 その結果、高い走破性を持ちながらも、重厚感のある高級な乗り味を持ち合わせたモデルとなったランクルは、多くのユーザーを虜にしたというワケなのです。

「一度、この乗り味に慣れてしまうと、もう普通のクルマには戻れません」とAさんがいうように、オフロード走行はしなくても、その安心感や乗り味に惚れてランクルを乗り続けるユーザーは少なくないようです。

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