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外した“夏タイヤ”どうすればいい? 保管によってはバーストの恐れも!? 「劣化」を防ぐ方法とは

くるまのニュース 2022年12月31日 14時10分

冬シーズンが到来し、サマータイヤからスタッドレスタイヤへの履替えをする方もいるかもしれません。そんな時、気になるのが外したサマータイヤの保管方法ですが、適切な方法とはどのようなものなのでしょうか。

■タイヤを保管する上で劣化を促進してしまう要因とは?

 冬シーズンが到来し、サマータイヤからスタッドレスタイヤへの履替えをする方も多いでしょう。

 取り外したタイヤは、冬を越したあとに使うこともあれば、1年以上長期間保管する場合もあるかもしれません。

 タイヤはゴム製品なため、保管状態によって寿命が決まります。タイヤのコンディションを少しでも良い状態で保つには、適切な保管をおこなわなければなりません。

 今回は、タイヤの保管方法や保管場所はどのようにすればよいのか、解説します。

 タイヤの寿命は、製造から約10年、使用開始からは約5年程度と言われますが、実際は走行距離、使用環境だけでなく、保管方法によっても左右されます。

 保管するタイヤを適切に保管できなければ、タイヤの寿命を縮めてしまいます。

 タイヤの寿命を縮めてしまうような保管方法とは「屋外でカバーをせず雨ざらしのまま保管」「タイヤを縦置きにして保管」「洗浄をせずに保管」などが例に挙げられます。どれもタイヤにとって負担になり劣化を促進してしまいます。

 タイヤにとってダメージとなる主な要因は、「水分(雨、湿気など)」や「油分」「紫外線」です。つまり適切な保管方法とは、これらからタイヤを守る保管方法です。

■適切な保管方法とは?

 では実際にどのようにタイヤを保管すれば、長持ちさせられるのでしょうか。

 まずは、保管前にしっかりメンテナンスを行うことが有効です。

 タイヤの表面は砂、泥、融雪剤、異物等さまざまなものが付着してしまいます。

 タイヤの汚れは傷みや変色の原因となりゴムの劣化に繋がります、長期保管前は洗浄して汚れを落としておくと良いでしょう。

 神経質になり過ぎず、水洗いをしたあと、乾燥させたうえで保管すれば大丈夫です。

 ホイールもついている場合は、ホイール面にブレーキダストが付着していることがあるので、きちんと洗浄して落としておきます。

 ブレーキダストは放置するとサビになり、固着してしまう可能性があるため、落とすことを習慣にしておくとよいかもしれません。

 次に気をつけたいのが、直射日光や湿気、タイヤの劣化を促進する環境要因です。タイヤ保管時は直射日光と湿気を避けることに重点を起きましょう。

 この2点が避けられるなら屋内でも屋外でも問題はありません。

 屋外であれば、日陰で雨を避けられる風通し良好な場所を選びましょう。日の当たらない屋内であれば湿気の影響を受けにくい場所(地面から離れたような場所)にしたほうが良いです。

 屋内であれば、少なくとも直射日光は避けれますが、屋内のスペースが限られ、屋外しか場所の無い場合もあるでしょう。そんな場合は、タイヤカバーを使用すると安心です。

 しかし、カバー内で湿気が篭りやすい点もあるため、地面への直置きを避けるなどの湿気対策もしておく必要もあります。

 最後に、ゴムへの負担を考えタイヤ内の空気は少なめにしておきホイール付きであれば横積み保管としましょう。

 ホイール付きで縦置き保管をするとタイヤの接地面に荷重が集中しタイヤが変形する可能性があるためです。

■適切な保管場所がない場合どうすればいい?

 保管場所については集合住宅住まいであるなどの理由から自宅に場所が無い場合はどうすればよいのでしょうか。

 そのような時は、タイヤ保管サービスやレンタル倉庫(トランクルーム)を利用する方法もあります。

 どちらも有料サービスですが、タイヤ保管サービスはタイヤ保管に適した専用スペースを利用できる点もあり、安心して預けることができます。

■そのタイヤ大丈夫?

タイヤショップなどでタイヤ保管サービスが実施されていることもある

 タイヤは使用期間で5年程度が寿命とされています。

 溝も残っており表面のヒビ割れなどが見られなかったとしても、年数が経っていれば内部でゴムの劣化が発生している可能性があります。

 また普段から悪路走行や重量物を載せるような使い方をしていれば、タイヤへの負担も高くなり劣化しやすくなります。

 さらに屋外駐車などで、紫外線の影響を受ける状態であればゴムの劣化は進行しやすくなります。

 劣化したタイヤはバーストを起こすリスクも高まってくるため、使用年数が5年前後経過したタイヤは注意しておくべきと言えるでしょう。

※ ※ ※

 間違った保管方法は、保管中にタイヤを劣化させてしまう要因となります。寿命以上に劣化を早め、事故やトラブルの原因にもなりえますので、直射日光や雨風を防ぐなど、適切な保管方法を取りましょう。

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