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プレミアム路線の新型「ZR-V」はホンダファンに受け入れられる? 「ヴェゼル」との違いに興味津々!?

くるまのニュース 2022年12月26日 17時10分

2023年4月に発売予定のホンダZR-Vは、「ヴェゼル」と「CR-V」の中間に位置するミドルクラスの新型SUVです。これまでのホンダ車とは一線を画すデザインとなっていますが、ホンダファンから受け入れられるのでしょうか。

■「ヴェゼル」より大きい新型「ZR-V」登場

 ホンダの新しいSUV「ZR-V」は、「ヴェゼル」と「CR-V」の中間に位置するミドルクラスのSUVとして2023年4月に発売される予定です。

 これまでの系譜とは異なる新しいデザインコンセプトも話題となっており、新世代のホンダSUVとして注目されています。

 まったくの新種ともいえるZR-Vですが、現在のホンダSUVオーナーにこのスタイルは受け入れられるのでしょうか。

 初代ヴェゼルに乗っているUさん(30代男性)は、街乗りメインでSUVを選択。新型ZR-Vの新しいデザインを高く評価しています。

 欧州ブランドのSUVにも似ているといわれるグラマラスなボディやフロントフェイルが魅力的だといいます。

「SUVというよりスポーツワゴンやクロスオーバーに近い印象で個人的には好きです。

 とくにモール類までボディ同色になる上級グレードの『Z』は高級感がアップしているように見受けられます。

 実際にSUVを運転していると、意外に重心が高くて高速道路のカーブでは一瞬フワッとするような感覚があるので、全高が低い新型ZR-Vなら怖い思いをしないで済みそうです」

 SUVは高い最低地上高のおかげで、多少の路面の凸凹を気にしなくて済む反面、ワインディングやカーブではどうしても重心の高さを意識させられることがあります。

 その点、新型ZR-VはクーペSUVともいえる低めの全高と相まって、スポーティさも感じさせます。

「今までのホンダファンでも十分受け入れられると思います。あとは価格ですね。CR-Vより下の車格で294万9100円から411万9500円という価格を高いと感じるか、適正と感じるか。予算さえ許せば乗り換えたい気持ちは十分あるんですけど」(初代ヴェゼルオーナー Uさん)

 またリア周りが絞り込まれているデザインはスタイリッシュですが、ラゲッジスペースの高さが不足気味なのが少し気になる点とのこと。それでも荷物を満載にすることは年に数回程度しかなく、大した問題ではないともいいます。

「実際に試乗できるようになったら、乗ってみたいと思います。ハイブリッドの加速が良いのは知っているんですが、イメージ通りのスポーティな走りであることを期待しています」
(初代ヴェゼルオーナー Uさん)

 ミニバンとSUVの融合のようなユニークさで注目を集めた「エレメント」を、10年以上も大事に乗り続けているTさん(40代男性)は、新しいフロントフェイスに戸惑いを感じているのだとか。

「なんだか突然出てきたような感じです。全体のフォルムもまとまっていますが、SUVらしさが少し薄れた印象を受けましたが、都会的なイメージの強い“ホンダらしいクルマ”ともいえます」

 しかしデザインは時代とともに進化するもの。それよりもSUVはミニバンと比べるとラゲッジスペースなどで不利になるため、ファミリーユースの使い勝手に対応できるのかが気になるそうです。また、コンパクトで日本の道路事情にもマッチしているヴェゼルとの棲み分けがどうなるのかということに関心があるといいます。

「取り回しは若干ヴェゼルのほうが良さそうですが、SUVであっても新型ZR-Vは全高を微妙に低くするあたり、最新トレンドでもあるクーペスタイルに寄せているように感じます

 新型ZR-Vは『シビック』をベースしていて、ヴェゼルよりも新しいハイブリッドを搭載しているというので、走行性能はどちらが良いのか気になりますね」(エレメントオーナー Tさん)

■新型ZR-Vってどんなクルマ?

 新型ZR-Vは、11代目の現行シビックのプラットフォームを使用したSUVです。

 グレードは、スタンダードな「X」とラグジュアリーな「Z」というシンプルなラインナップ。それぞれ2WD(FF)と4WDが選択可能になっています。

 パワートレインは2リッターハイブリッド「e:HEV」と、1.5リッターVTECターボエンジンが用意されました。

ホンダ新型「ZR-V」

 ボディサイズは全長4570mm×全幅1840mm×全高1620mmで、ホイールベースは2655mm、最低地上高は190mmとなっており、ヴェゼルをひと回り大きくしたボディで都会でもちょうど良いサイズといえそうです。

 最低地上高が190mmの割には全高1620mmとSUVとしては低めの数値。前席・後席ともにヒップポイントを低めにすることで頭上空間の確保とリア周りの絞り込まれたデザインの採用が可能になったといいます。

 クルマの印象を決定づけるエクステリアは、今回まったく新しいデザインとなり、新世代のホンダ車の方向性を垣間見ることができます。

 上級グレードの「Z」はホイールアーチを含む樹脂モールがボディ同色になっているため、より都会的な印象。日常の使い勝手の良さを確保しつつも、クーペスタイルのクロスオーバーSUVでプレミアム路線を目指しているようです。

 ちなみにインテリアにも最新のデジタルメーターを搭載、スマートフォンがキーの代わりになる「Hondaデジタルキー」の採用など、新世代のハイブリッドらしい新装備も搭載。

 燃料タンクの容量が57リットルと新型「ステップワゴン」の52リットルよりも大きいため、WLTモード燃費が22.1km/Lのハイブリッドモデルなら無給油で1000km以上走れる計算になり、連続走行距離が長いことも大きなメリットになるでしょう。

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