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年末大掃除は「クルマも忘れず!」 年に1度の「念入り洗車」に必要な「ワザ」と「手順」とは

くるまのニュース 2022年12月30日 11時10分

年末の大掃除シーズンには、愛車も洗車する人が増えます。日ごろは洗車機やガソリンスタンドの洗車サービスを利用する人でも、年に1度くらいは念入りに手洗い洗車してみてはどうでしょう。今回はそんな「念入り洗車」のワザと手順をお伝えします。

■屋根からバーッと水洗いしたい気持ちを抑え…まずは「足回り」から!

 1年間たまったほこりやすすを落とし、新しい年を気持ちよく迎えるためおこなわれる「大掃除」ですが、なにも自宅だけの話だけではありません。
 
 今回は愛車の洗車、しかも年に1度はやっておきたい「念入り洗車」のテクニックについて紹介します。

 外装の洗車というと、まずは水をクルマ全体にかけて……といいたいところですが、その前にタイヤとホイールをキレイにしておくことをオススメします。

 ホイールの汚れは、泥などの汚れのほかにブレーキダスト(鉄粉)が多く含まれているため、できればボディとは別にスポンジなどを用意したいところ。

 特に輸入車などはダストが出やすい傾向が強いので、鉄粉に反応して落とすホイールクリーナーがあるとはかどることでしょう。

 またホイールの形状によっては、スポンジだけではすみずみの汚れに届かないケースも多いので、洗車用としてカー用品店で売られているソフトな毛質の「ディテーリングブラシ」や、柔らかい歯ブラシなど、細かい作業ができるものを別途用意するとなお良いでしょう。

 ここもこだわり出すと“ホイールを車体から外して洗う”ということになりますが、ある程度妥協点を見つけて作業することも大切です。

 一方のタイヤは、洗剤とブラシでゴシゴシとやるだけでも十分ですが、最近SUV系などで人気のホワイトレタータイヤのレター部分の汚れが気になる場合は、クリームクレンザーを少量ブラシにつけてこするとあっという間に真っ白に復活するのでオススメです。

 タイヤホイールを洗い終わったら、それをすすぎがてらボディへ水をかけていくと一石二鳥。

 このとき、ボディに積もったホコリを水の勢いで洗い流すつもりで、まんべんなくかけていくように心がけましょう。

 ボディが乾いた状態から洗車スポンジでゴシゴシすると、細かな砂やホコリでボディにキズが入ることは間違いないので、ケチらずたっぷりと水をかけるのがベストです。

 全体的にホコリを水で洗い流すことができたら、次はボディの洗車……ではなく、細かな部分に積もった汚れ落としから始めましょう。

 具体的にはエンブレムの隙間やグリルの中、パネルの合わせ目など、普段の洗車ではなかなか行き届かない場所を重点的に洗います。

 こちらもディテーリングブラシや、柔らかい歯ブラシなどを使うと効果的です。

■細かな汚れを取り除いてから始まる「車体全体」の洗車

 細かな部分の汚れ落としが完了したら、一旦その部分をすすぎながら、もう一度車体をしっかり濡らしてボディを洗っていきます。

とかく汚れが目立つ黒いクルマですが、洗車に手をかければかけるほどその仕上がりは「格別」! 挑戦し甲斐のあるボディカラーといえそうです[画像はイメージです]

 タイヤまわりなどの掃除を終えたクルマの外装の洗車は、高いところ(屋根)から洗っていくのが基本となります。

 このとき、決してゴシゴシと力を入れてこすらず、シャンプーの泡でクルマを撫でるように洗うのが、ボディにダメージを与えないコツとなります。

 クルマの汚れはゴシゴシこすらないと落ちないイメージがありますが、優しく洗車をしても落ちない汚れは、すでに洗車だけでは落とすことが難しい汚れと化しています。

 こうなるともう、専用の薬剤を用いるレベルの作業が必要となってしまうのです。

 したがって、もし洗車で落ちない汚れが気になるようであれば洗車のプロに相談するのがベスト。

 もちろんマメな洗車をおこなっていれば、そこまで頑固な汚れになってしまうこともある程度防げるので、ボディをキレイな状態に保ちたいのであれば、何よりこまめな洗車が必須といえるのです。

 最近ではメンテナンス不要をうたったボディコーティングも多数出てきていますが、すべての汚れをコーティングだけで防ぐのはなかなか難しいというのが現状です。

 何事にも近道はなく、ボディコーティングを実施したうえでこまめに洗車をするのが、理想的にクルマを美しく保つ秘訣なのです。

 話がそれてしまいましたが、洗車が終わってしっかり洗剤成分を流し終わったら、仕上げの拭き上げが待っています。

 ガソリンスタンドなどで洗車機に入れて、そのまま拭き上げずに走って乾かすという人もいるようですが、実は水道水にはミネラル成分が多く含まれており、しっかり拭き上げをしないで乾かしてしまうと、そのミネラル成分がボディにこびりつき、“輪染み”のような跡になってしまうのです。

 そのため、洗車が終わったら確実に拭き上げることが何よりも重要といえるのです。

 もちろんボディ表面だけでなく、ドアの内側やボンネットにトランク、ライトの隙間など、水が残りやすい部分は重点的に拭き上げておきたいところ。

 できればエアブローなどですき間の水分を吹き飛ばしたいところですが、なかなか用意が難しいものなので、近所を軽く一周走行し、戻ってきてから残りの水分を拭き上げるというのが現実的な作業方法といえるでしょう。

※ ※ ※

 このようにひとくちに洗車といっても、実はかなりの工数が必要となるものです。

 これは毎年のようにいわれることですが、大掃除は年末まで残しておくのではなく、定期的におこなっておくことが、結局お部屋もクルマも常にキレイに保つ「近道」といえるかもしれません。

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