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「500馬力のV8+MT」の最強モデル登場! 史上最もパワフルな新型「マスタング」とは

くるまのニュース 2022年12月30日 20時10分

2022年12月15日、フォードは2023年にフルモデルチェンジを果たす新型「マスタング」に搭載されるエンジンの仕様が決定したことを発表しました。この新型モデルでは初登場となる最強グレード「ダークホース」がとくに注目を受けていますが、どのようなクルマなのでしょうか。

■新型マスタング「ダークホース」は驚きの500馬力! 史上最もパワフルな5.0リッターV8を実現

 米国フォードの販売する「マスタング」は日本でも人気の高い、まさにアメリカを代表するスポーツクーペです。
 
 2023年に7代目へとフルモデルチェンジすることが発表されていましたが、2022年12月15日(アメリカ ミシガン州現地時間)フォードはその新型に搭載されるエンジンのスペックについて追加の発表を行いました。
 
 新型マスタングでは、同車史上最もパワフルなエンジンを搭載する最強グレード「ダークホース」が注目を集めています。いったいどのようなモデルで、どんなエンジンが搭載されるのでしょうか。

 マスタングはフォードが製造販売するスポーツクーペ。マスタングという車名は「野生の馬」を意味し、その初代モデルの誕生は1964年まで遡ります。

 日本でも近年はフォード・ジャパンが輸入・販売していましたが、2016年9月にフォード・ジャパンが日本市場から撤退。現在は一部並行輸入業者の手によって輸入され販売が続いています。

 今回登場した新型マスタングに追加されたパフォーマンスグレードはその名も「ダークホース」。”馬”にちなんだ車名とマッチした小粋な命名に、ファンなら思わずニヤリとしてしまいます。

 そのエクステリアはフォード自身が「邪悪でありながらプレミアム」と語る特別なカスタマイズが施されており、ヘッドランプの周囲には大胆な影のグラフィック処理がされています。さらに台形のグロスブラックグリルや黒い「牙」のようなパーツを含む下部フロントバンパーなど、多数の変更が行われています。

 ダークホースに搭載される新型エンジンの排気量は5.0リッターのV型8気筒で、シェルビー仕様を除くマスタングとしては最も高出力なものです。第4世代コヨーテV8と名付けられており、自然吸気でありながら500馬力もの大パワーを発揮します。また、組み合わせるトランスミッションは6速MTもしくは10速ATから選択が可能です。

組み込まれたクランクシャフトと鍛造ピストンコンロッドに独自のバランス調整を施しており、高速状態でのピストンの負荷にも対応。エンジン回転数が7500rpmとなるレッドライン付近での長時間走行やサーキットなど、高負荷下での耐久性も考慮してカムシャフトの強化も行っています。

 ダークホース以外のグレードにおいてもスペックが発表され、すべて現行モデル比でエンジンの出力は向上しています。

「GTクーペ」および「GTコンバーチブル」に搭載される5リッターV8エンジンの最高出力は486馬力、最大トルク418ft.lb.と、こちらも負けじと潤沢なパワーを発生させます。このグレードでもトランスミッションは6速MTと10速ATから選択可能で、また出力はAT、MTのどちらを選択しても変わりません。

 さらにエントリーグレードである「エコブーストクーペ」と「エコブーストコンバーチブル」に搭載される2.3リッター直列4気筒ターボチャージャーエンジンも最高出力315馬力、最大トルク350ft.lb.と現行モデルより出力は向上しており、しかもエンジン音を刺激的にするアクティブバルブパフォーマンスエキゾーストシステムもオプションで用意されます。

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 フォードは新型マスタングをミシガン州にあるフラットロック工場で生産し、2023年夏より米国内で発売されると発表しています。

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