2023年の新車市場は、とくにトヨタが多くの新型車を登場させるようです。どのようなモデルが発売されるのでしょうか。注目モデルを予想してみました。
■トヨタの新車攻勢が止まらない!
2022年が終わってみると、新型車ではトヨタと日産が元気でした。日本カー・オブ・ザ・イヤーの有力候補を見ると、トヨタも日産も4車種。日産は、10ベストカーに3車種が残り、すべてオーダーストップとなったほどの人気です。
トヨタだって負けていない。「ノア/ヴォクシー」や「シエンタ」「クラウン」といった新型車が売れまくり納期1年以上になっている。
そうなると気になるのが2023年の動き。どのような新型車が登場するのか、これまでに入ってきた情報をまとめ、国産メーカー各社の動向を予測してみました。
2023年、新型モデルの主役はトヨタになりそうだ。2022年以上にたくさんの車種を出してくるのだが、内部では「売れても作れないのだから新車の投入時期を延ばすべきだ」という意見も出ているといいます。
確かに新型「アルファード」など、現行モデルのままだって作りきれないほど売れると思います。しかし今やトヨタってイケイケドンドン体制。せっかくスケジュールに沿って開発したのだから発売しようという流れらしいのです。
トヨタが発売する2023年の新型車トップバッターは新型「プリウス」。もはやプロトタイプを見せた時点で世界規模の人気になっています。
過激な環境団体であるグリーンピースにもクルマ好きがいるのでしょう。新型プリウスの発表直後に、プリウスを名指しにして「こんなクルマが出るとハイブリッド車がなくならない!」と妙な持ち上げ方をするほどでした。
先にデビューするハイブリッド車はすでに納期1年という情報もあり、プラグインハイブリッド車の発売はさらに遅れるかもしれません。
トヨタとしてもいつ発売するか大いに悩むのが新型のアルファード/ヴェルファイア。いまだにバックオーダー分の生産が追いつかない状態でいます。
2023年の初夏頃にフルモデルチェンジが予定されているアルファード/ヴェルファイアは、トヨタのデザインを大きく変えたデザイン統括部長サイモンさんの好みを反映してくるといいます。間違いなく新型モデルはカッコ良いと思います。
新型クラウンは全部で4つのモデルがあり、「クロスオーバー」だけ先行発売済み。残る「セダン」「スポーツ」「エステート」の3モデルを同時に発表する方向で動いているらしいです。
アメリカ市場ではステーションワゴンの期待値が高く、日本市場だとセダンのニーズ多いとのこと。SUVも価格次第では売れると思う。むしろレクサスよりクラウンの方がブランドイメージ高いかもしれない。その割にお買い得プライスなのが良いです。
意外なところでは「センチュリーSUV」。当初は冗談かと思われていたが、本当に存在するようなのです。発表はするもののデリバリーは2024年になるかもしれません。
そのほか、すっかり元気がなくなっている「C-HR」がBEVの「bZ4X」と同じようなデザインでスタンバイ。なかなかスタイリッシュでヒット車になる可能性は高いかもしれません。
あとは、モデル末期になっても売れ行き好調の「ランドクルーザー プラド」も新型がスタンバイしている。意外なことに新型モデルの「ランクル 70」も隠し球で用意があるという情報も。本当に登場すれば長年乗っている70オーナーにもたまらない車種になること間違いないでしょう。
■日産・ホンダ・マツダ・スバル・三菱はどうなる?
2022年に新型「サクラ」や新型「エクストレイル」、新型「セレナ」といった売れ筋モデルを登場させ、大暴れ状態となった日産ながら、2023年はひと休み。さまざまなルートから調べてみても、新型車投入はなし。
考えてみれば現在ラインナップしているモデルはすべて受注を中止しなければならないほど引き合いが多い状態です。
すでに発表済みの新型「セレナe-POWER」が春くらいから受注開始する程度。「アリア」のハイパワーモデルの受注も再開する。そのほかのモデルは2024年になりそうです。
2023年寂しい状況はホンダも同じ。関係者も2023年COTYの対象車がSUVの新型「ZR-V」だけだと嘆く。すでにアメリカで発表済みの新型「アコード」や新型「CR-V」の日本発売は2023年以降になりそう。
中国製の「オデッセイ」や「フリード」「N-VAN」の電気自動車は東京モーターショー改め「ジャパンモビリティショー」でワールドプレミアになるといいます。ホンダの電気自動車攻勢は2024年に入ってからのようです。
マツダが「CX-60の3列シート版です」と公表している新型「CX-80」は2023年の真ん中くらいに出てくる予定です。「CX-8」との棲み分けが微妙なうえ、CX-60も一部モデルの発売が延期になるなど、いろんな点で順調には見えないです。
そのほか、ロータリーエンジンのレンジエクステンダーはウワサに上がらなくなってしまった。現在進行形でマツダの商品計画が揺れています。
スバルは、先代モデルでは「インプレッサ」より後に追加された「XV」ながら、新型はXVの海外名の「クロストレック」へと変更され、インプレッサよりも先にフルモデルチェンジしました。
当然ながらインプレッサも存在しており、2023年に発表されます。スバルも商品計画が大幅見直しになっているらしく、プラグインハイブリッドの開発は中止になった模様。
三菱自動車は東京オートサロン2023に出展する軽自動車の「デリカミニ」を2023年にデビューさせる。「できればパジェロミニも…」という意見が出ているようですが、ベースモデルがなく難しいでしょう。
モデルチェンジサイクルで考えると、ダイハツ「ムーヴ」とスズキ「スイフト」の新型モデルが2023年登場予定。どちらも燃費規制を考えたらフルハイブリッドをラインナップすると思います。いよいよ軽自動車や小型車もフルハイブリッドの時代に投入です。