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新型「プリウス」ついに発売! 「高級仕様」と「廉価モデル」で「100万円」の差! 「意外と少ない」装備の違いとは

くるまのニュース 2023年1月15日 6時10分

トヨタは2023年1月10日、新型「プリウス」を発売しました。PHEVモデルに先立って発売されたハイブリッドモデルには4タイプのバリエーションが用意されますが、最上級と最廉価グレードではそれぞれどのような違いがあるのでしょうか。

■新型プリウスのバリエーションは4つ 100万円の価格差の違いは?

 トヨタは2023年1月10日、5代目となる新型ハイブリッドカー「プリウス」を発売しました。まずハイブリッド車からの展開で、PHEV車は遅れて今春の発売予定となっています。
 
 先行発売されるハイブリッド車のバリエーションは4タイプとなっていますが、最上級グレードと最廉価モデルではどのような違いがあるのでしょうか。

 トヨタのハイブリッドカー「プリウス」は同社の主力モデルに位置し、世界初の量産型ハイブリッドカーとして1997年に初代モデルが登場以来、ハイブリッドカーのパイオニア的存在となっているクルマです。

 今回のフルモデルチェンジにより5代目となったプリウスは「Hybrid Reborn」をコンセプトに掲げ、「一目惚れするデザイン」と「とりこにさせる走り」を兼ね備えたクルマを目指して開発したといいます。

 プリウスのアイコンである「モノフォルムシルエット」はそのままに、低重心化や大径ホイールを採用。インテリアもドライビングの楽しさを追求し、従来モデルのプリウスとは異なり、スポーティ志向のクルマへと生まれ変わりました。

 パワートレインは、2リッターと1.8リッターの2種類のエンジンから選択できるハイブリッドと、今春の発売を予定しているPHEVモデルを用意。

 今回は、一足先にハイブリッドモデルが発売されました。

 グレード展開は最上位モデル「Z」、標準モデルの「G」、サブスクリプションサービス「KINTO」専用「U」グレード、法人向けベーシックグレード「X」の4タイプの展開となっています。

 消費税込みの価格はXの275万円からZの370万円の間で設定され、KINTO専用のUは月額1万6610円から提供されます。

 最廉価のXと最上級グレードのZでは、100万円ほどの差が開いていますが、具体的にはどのような違いがあるのでしょうか。

 まず、このふたつのグレードではパワートレインが異なっています。

 新型プリウスでは同じハイブリッド車でもシステム最大140馬力を発揮する1.8リッターエンジンと、196馬力を誇る2リッターエンジン搭載車の2種類があり、UとXが1.8リッター、ZとGは2リッターの設定です。

 まずパワートレインの違いが約100万円の価格差を生む要素のひとつだと考えられます。

 続いて外装を見ていきましょう。

 エクステリアでは、Zがフロントロアグリルやリアバンパー下部、さらにBピラーやホイールアーチの塗装がツヤありのブラックとなるのに対し、ほかのグレードでは光沢のない無塗装樹脂となっています。

 ロアグリル横から伸びるように位置するLEDアクセサリーランプやパワーバックドアは、ほかのグレードにはオプションでも設定されないZ専用装備となるほか、唯一パノラマルーフもオプションで選択可能。

 ホイールを見てみると、ZおよびGでは、スポーティさが際立つ19インチホイールが標準装備。一方で、U・Xの両グレードでは17インチのスチールホイールにホイールキャップが装着されるベーシックな装いです。

 とはいえ、フルLEDのランプ類やエアスパッツ、リアスポイラーなどは全車装備されています。また購入後にエアロパーツやアルミホイールなどでカスタマイズを考えているようなら、外装の細かな違いもあまり気にならないかもしれません。

■最廉価グレードはやはりシンプル?

 新型プリウスの最廉価のグレードと最上級モデルでは外装に細かな差別化が見られるものの、さほど大きな違いがあるわけではありません。
 
 では内装はどうなっているのでしょうか。

新型「プリウス」は廉価グレードでも十分?

 Zグレードではまずシート表皮が合成皮革となっており、シート形状もサイドサポートが盛り上がった立体的でスポーティな形状。

 さらに前席ではシートヒーターに加えてシートベンチレーションが標準装備となり、真夏でもムレることなく快適に乗ることができます。加えて運転席は電動調整機構が備わります。

 Xでは標準のファブリックとなり、シート形状も一般的な形状です。

 内装各部の装飾ではZではインパネ上部にソフトパットが貼られ、インパネ加飾もプリント状のものを装備。ドアハンドルやパワーウィンドウスイッチなど細かい部分にもメッキが施されており、室内が華やかになっていることが特徴です。

 一方でXではビジネスユースを想定しているようで、このような加飾は省略されています。

 さらに、機能装備面の違いも見ていきます。

 Zでは標準装備のディスプレイオーディオが12.3インチ仕様となり、センターコンソールにはワイヤレス充電器も装備しています。さらに、ETC2.0の車載器やナノイー搭載エアコン、トヨタセーフティセンス(TSS)と連携し、光による注意喚起をおこなう通機能付きイルミネーションが標準装備。

 安全運転支援システムでは緊急時操舵支援およびフロントクロストラフィックアラートやブラインドスポットモニター、パノラミックビューモニターが標準装備。パーキングサポートブレーキも後方監視機能がついています。

 細かいところでは、サイドミラーがZでは鏡面のくもりを予防するヒーターや、ブラインドスポットモニター、パノラミックビューモニター付きのものになります。

 Xではディスプレイオーディオ自体を装備しておらず、バックモニターも非装着。

 しかし、プリクラッシュセーフティやレーダークルーズコントロールなどの先進運転支援機能「トヨタセーフティセンス」や、前方のパーキングサポートブレーキなどは標準装備となっており、必要にして十分という印象です。

※ ※ ※

 新型プリウスの最廉価グレードXと最上級モデルZでは、パワートレインのほかに内外装の装備や加飾、マルチメディア機能などで細かな差別化が図られています。

 しかしながら、ビジネス向けモデルとされるXでも、先進運転支援機能など十分な装備を持っていることがわかります。

 新型プリウスはまだ発売されたばかりですが、どのグレードが売れ筋となるか目が離せません。

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