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理由は「恥ずかしい」から!? 納車を祝う「納車式」やらない人多い? かつて定番の“お祝い事”の現状は

くるまのニュース 2023年1月30日 11時10分

購入したクルマの引き渡しの際におこなわれる「納車式」ですが、最近ではおこなわれないというケースもあるようです。販売店の納車式の現状はどうなっているのでしょうか。

■納車を祝う「納車式」最近ではやらない人多い!?

 購入したクルマの引き渡しの際におこなわれる「納車式」ですが、最近はやらないケースも少なくないようです。
 
 では、納車式の現状はどうなっているのでしょうか。

 納車式とは、購入したクルマの納車を記念して、ディーラーや販売店でセレモニーとしておこなわれるイベントです。

 通常、納車にあたってはクルマの引き渡しやクルマに関しての説明などがおこなわれますが、それとは別に納車式として特別なイベントをおこなっている販売店があります。

 具体的な内容は販売店ごとに異なりますが、主なものでは花束の贈呈のほか、カギの模型を持ってクルマと一緒に記念写真の撮影などが多く実施されており、最近ではカギの模型がスマートキーの大きなレプリカになっているところもあります。

 輸入車や高級車の新車ディーラーでは豪華な納車式がおこなわれる傾向にあります、たとえばレクサスのディーラーは豪華な納車式が実施されることで有名です。

 納車式がおこなわれるスペースにはレクサスのロゴが掲げられており、購入したクルマには赤い布をかけて用意され、除幕式やテープカットがおこなわれるほか、スパークリングドリンクが振る舞われることもあるようです。

 一方で、最近では納車式を実施しない傾向にあるといい、SNSでは「納車式恥ずかしいよな」「高級車ならともかく軽バンなんでなおさら恥ずかしいから納車式はしません」などの声も見られています。

 では最近の納車式について、現状はどうなっているのでしょうか。トヨタ販売店スタッフは以下のように話します。

「最近の納車式は、お客さまに来店していただいてお花を渡す程度の簡素化した形となっています。

 コロナ禍ということもあり、盛大に記念撮影をしたり、スタッフが大勢で集まるということはないです。

 お客さまでも断る方も結構いらっしゃいます」

 盛大な納車式をおこなうというレクサスの場合はどうなのでしょうか。販売店スタッフは以下のように話します。

「当店ではお花や写真を撮る程度で、大きなことはしていません。

 テープカットやシャンパンなど盛大なイメージもありますが、これはお店によっても異なります。

 最近では80%ほどいらないというお声もあり、クルマのお見送りもいらないという方もいて、何もしないというケースもあります。

 基本的にお客さまの要望に沿う形となっており、たとえば納車日がお誕生日と重なるというケースではケーキをお出しすることもあります」

 実際に販売店では、納車式をしなくても良いという声もあるようで、従来の華やかな納車式からかなり簡素化されたのが実情といえます。

 またかつてクルマを持つことがステータスだった時代とは違い、現在ではクルマ=移動手段のひとつと考える人も増えてきたことから、セレモニー的な要素の必要性がなくなってきたとも考えられます。

 このほか納車式には、花束やワイン、撮影した写真を入れるフォトフレームなどのプレゼントの費用など一定のコストがかかるほか、人手が必要ということもあり、納車式がシンプルになるなどといった、販売店側の事情も考えられるといえます。

 一方で、一部のユーザーからは「そう何回もできることじゃないからぜひ体験したほうが良い」「思い出に残るからやった方が良いよ」など貴重な機会ゆえに、納車式に期待する声も見られます。

※ ※ ※

 クルマの納車を祝う納車式は、従来の華やかなイメージとは異なり、人によって納車式をしない人もいるなど、かなり簡素化されたということがうかがえます。

 とはいえ、クルマの納車は何回も経験できることではないため、「恥ずかしい」という声もありますが、一度体験してみるのも良いかもしれません。

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