2023年1月、北米のオークションサイト「Cars and Bids」にて1986年製のE-One「Cyclone Pumper」が登場しました。どのようなクルマなのでしょうか。
■レトロさがカッコイイ！ アメリカンな消防車が登場
Cars and Bidsは自社が運営する同名のオークションサイトで、アメリカやカナダにあるクルマを競売にかけるオークショニアです。
2023年1月、このCars and Bidsに米国のレトロな大型消防車が登場しました。普通の乗用車とは大きく異なるこの車両はどのようなクルマで、どのくらいの価値があるのでしょうか。
米国のフロリダ州にある消防車メーカー「E-One」。同社は1974年にアルミニウム製の消防車とボディを設計して以来、約半世紀に渡って消防車を生産しています。
今回登場したのは、そのE-Oneが1986年に製造した「Cyclone Pumper」という大型消防車です。外装は赤のカラーリングでほぼ統一。車体の真ん中には水を噴射するポンプもあり、まさしく消防車といった雰囲気です。
パワートレインは、最高出力約339馬力・最大トルク約132.3kgf-mを発揮する9.0リッターV型6気筒ディーゼルターボエンジンを搭載、これに4速ATが組み合わされ、後輪を駆動します。
足元には22.5インチのアルコアホイールを装着。また、後ろ向きのジャンプシートやFederal Signal「PA300 サイレン」などを装備しています。
さらに、実際に消防現場などで使われていたであろうハシゴやホースも付属しています。
運転席には、木製のセンタークラスターを配置。計器やスイッチもそのまま残っています。
オークションサイトでは125枚の高画質画像を掲載しており、車両の細部まで確認できます。
最終的な落札価格は7877ドル（約102万円）。国内で販売されている新車で言えばスズキ「アルト」のベースグレードくらいの価格です。
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今回出品されたのは、消防車という珍しいジャンルのクルマでしたが、海外ではこういった業務車両が取引事例は多く見られ、過去には、日本で使われたトヨタの救急車「ハイメディック」も1万2234ドル（約160万円）で落札されていました。