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今年は大量!? 「花粉シーズン」到来で車にどう影響? 愛車をキレイに保つ“秘訣”とは

くるまのニュース 2023年3月1日 7時10分

毎年1月下旬から5月の中旬頃まで花粉が飛散しますが、クルマにはどのような影響があるのでしょうか。

■花粉の時期到来! クルマに影響は?

 毎年、1月の下旬から5月の中頃になると花粉が飛散するピークになるといわれています。
 
 この時期は花粉症を持つ人にとってはつらい季節といえますが、クルマにも影響はあるのでしょうか。また、どのように対策をすればよいのでしょうか。

 じつは花粉自体は1年中飛散しているようです。その一方で、飛散が多い季節とそうでない季節があり、飛散が多い季節では十分に対策をすることが大切だといえます。

 日本気象協会によると、2023年の東京近郊でのスギ花粉の飛散予測は、2月11日から徐々に増え始め、3月にピークを迎えると発表しており、4月のスギ花粉のピークが終わるのと同じタイミングでヒノキ花粉がピークを迎える時期に入ると公表しています。

 また、2022年夏季は降水量が少なく高温であったことなどから、その影響を受けて2023年の関東甲信・東海・近畿・四国地方では昨年よりも花粉飛散傾向が非常に多くなると予想されています。

 そして、じつはクルマにとって花粉の影響は少なからずあります。

 花粉はクルマのボディに付着しやすく、ほかにもワイパーゴムとフロントガラスとの間やエンジンルームにまで花粉が入り込む可能性があります。

 花粉がもたらすクルマへの影響について、元自動車販売店のN氏は以下のように話します。

「毎年花粉がピークを迎える時期になると同時に、ボディに付着する花粉がかなり増えてしまい、在庫車両がとても汚れます。

 とくに暗めのボディカラーのクルマだと黄色っぽい花粉が目立ってしまうので、とても困る季節です」

 クルマのボディ面への影響についてはどうなのでしょうか。ボディコーティング専門店の担当者は過去の取材で以下のように話しています。

「花粉にはペクチンというタンパク質が含まれており、この成分がクルマの塗装にダメージをあたえます。

 雨などの水分でペクチンが溶けることで塗装面へ付着し、その後乾燥によって塗装面に付着したまま収縮するため、塗装にもダメージを与えてしまいます。

 とくに、花粉飛散量が多い、塗装状態が悪い、気温が高いなどの条件の場合はクルマのボディに付着して放置しておくと塗装を痛めてしまいます」

■外装に悪影響も! どう対策する?

 クルマに対しても少なからず花粉の影響があるようですが、どのような対策をおこなうと良いのでしょうか。

花粉はクルマの塗装面へダメージを与えることも

 クルマの花粉対策について、ボディコーティング専門店の担当者は「クルマのボディはワックスよりもコーティングしておくことをおすすめします」と話します。

 一般的に、ワックスは油分を含んでいるため花粉が付着しやすい傾向にあり、仮に付着してしまった場合は、せっかく塗ったワックスと一緒に花粉を落とさなければなりません。

 一方で、油分の含まないタイプのコーティングであれば、水で流してあげるだけで花粉も一緒に落ちるといいます。

 また、別のカー用品店のスタッフは、「花粉対策で一番効果的なものはやはり洗車で、雨上がりなど、クルマが濡れていて乾き切る前に洗うことがおすすめです」と説明します。

 花粉が乾燥してしまうと硬化してしまうため、固まる前に流してしまうことが良いといえます。

 クルマの洗い方には様々な方法がありますが、先出のスタッフは「近年のガソリンスタンドに設置されている自動洗車機の性能は高く、クルマのボディをあまり傷つけずに花粉や汚れを落としてくれますし、何より自動なので手軽です」と話します。

 なお自分で洗う時は、最初にたっぷりの水でクルマ全体をしっかり予洗いすることがポイントです。

 ボディに付着する汚れには、花粉以外にも風で舞った砂ぼこりなどが含まれているため、まずはできる限り水で洗い流すことが大切です。

 あらかじめ汚れをしっかり落とすことができれば、そのあとに洗剤をつけたスポンジなどでこすり洗いする際にも、残っているほこりや砂などによってクルマのボディを傷つけるリスクを下げられます。

 洗車後は、濡れているボディに花粉が付着しないよう、柔らかいセームやクロスなどで水気をすばやく拭き取るとよいでしょう。

※ ※ ※

 花粉は人だけではなく、クルマにとっても影響があるようです。

 大切な愛車をキレイに保つために、コーティングや洗車などをおこなって対策を取ることがよさそうです。

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