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オープンカーの幌は消耗品!? どうせ張り替えるならカラー変更もアリ! 幌でイメチェンのススメ

くるまのニュース 2023年2月13日 16時10分

通常のルーフと比べてオープンカーの幌は傷みやすく、幌を張り替える必要があります。張替と同時にカラーチェンジをしてみるのも良さそうですが、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか。

■いろんな色があるオープンカーの幌

 クルマはカラーリングでイメージがかなり変わりますが、なかでもオープンカーは幌のカラーを替えるだけでもガラリと印象が変化します。
 
 たとえばマツダ「ロードスター」に設定された特別仕様車「ブラウントップ」は、その名の通りブラウンの幌を装着。大人っぽいカラーリングになったと好評を得ています。

 しかし、オープンカーの幌は一般的なルーフと比べて劣化が進みやすく、使用状況によっては数年で幌の張り替えが必要な消耗品です。せっかく幌を変えるなら、いっそのことカラーチェンジするのも楽しいものです。

 耐候性はハードトップには劣るものの、ある程度の快適性が確保されているソフトトップですが、純正品では用意されるカラーが黒のみなど限定されており、ロードスターのように特別仕様車でカラーバリエーションが増える程度です。

 しかし社外品のソフトトップならショップによっては10種類近くのカラーが用意されていることもあり、色を変えてイメチェンすることができます。

 ただし注意したいのは、古いクルマはソフトトップ(幌)だけでなく、水や風が入らないようにソフトトップやドアと密着するウェザーストリップなどの消耗部品の在庫が少なくなってしまうことです。

 ソフトトップ本体は社外品でも探せますが、付随する細かい消耗部品を探すのが難しく、しかも意外に価格が高いといいます。ソフトトップの交換をした経験を持つ埼玉県のF整備士に聞いてみました。

「ソフトトップの交換はインテリアの内張りを外してからでないと交換できない車種もあります。

 たとえばホンダの軽オープンカー『ビート』などは、クロス(幌)のみの価格は6万円以下ですが、ウェザーストリップやフロントピラー付近のゴムパーツの合計だけでも6万以上。ここに工賃が加算されるので、けっこうな費用になってしまうのです。

 純正ソフトトップに多いビニールレザー系はお手入れがしやすい反面、日光に含まれる紫外線に弱く、白ボケたり生地自体にダメージを負いやすいものです。

 黒は直射日光の影響が強く出てしまうので、張り替えのタイミングでは違う色にするのは良いアイデアだと思います」

 そのほかにもソフトトップの張り替えは、最終的に細かいサイズなど現車に合わせた加工が必要で、DIYでするにはかなり難易度が高いようなので、確かな技術を持ったショップや整備工場にお願いするほうが良さそうです。

■普通のクルマでもルーフの色を変えられる?

 クルマを選ぶとき、車種だけでなくボディカラーにこだわる人は意外に多いものですが、オープンカーはボディカラーだけでなく、組み合わされるソフトトップの色で印象が大きく変わるため、購入後にソフトトップの交換依頼も多いと都内で輸入車も販売するショップのK店長はいいます。

「輸入車の場合、中古車選びではボディカラーが重要な要素になっています。なかには購入したばかりでオープンカーのソフトトップを違うカラーに交換されるお客さまもいらっしゃいます」

ベージュの幌がエレガントなレクサス「LC コンバーチブル」

 ソフトトップの色の違いでスポーティに見せることができたり、逆にエレガントに見せることもできます。

 とくにフェラーリやポルシェなどのスポーツカーに設定されるオープン仕様車は、明るいカラーのソフトトップにすると一気にエレガントな印象に変わるものです。

 また、現在でも人気の高いホンダ「S2000」は、黒いソフトトップのままだと純然としたスポーツカーな印象ですが、ソフトトップを白や薄いベージュに交換すると一気にオシャレなオープンカーに変身します。

「カラーリングに関しては、通常のクローズドボディ(オープンカー以外のクルマ)でも同じ効果が得られます。色の効果を上手に活用しているのがスズキではないでしょうか。

 軽SUVの『ハスラー』はトップを白にすることで一気にポップなイメージになりますし、トールワゴンの『ソリオ』などは白いボディに黒のルーフトップを組み合わせることで、ミニバンの居住性はそのままにスポーティな印象を与えるのに成功しています。

 輸入車ではミニやシトロエンなどもツートンカラーを上手に活用しているメーカーといえます。ハードトップのクルマでもルーフのカラーを変えるとガラリと印象が変わります」(中古車店 K店長)

 ルーフを塗装することに抵抗がある人は、「ラッピング」という方法もあります。ボディ全体ではなくルーフだけラッピングするのであればコストを抑えつつカスタムが楽しめます。やはりラッピングをキレイに仕上げるには、プロに任せするのが良いでしょう。

※ ※ ※

 カラーリング次第でクルマのイメージはガラリと変わります。多少古いモデルでも色を変更することで「古さ」を上手にカバーしてくれる効果も期待できます。

 オープンカーは黒で統一してスポーツカーっぽさを強調するのも良いのですが、クリームやグリーンのソフトトップに交換してクラシカルなイメージにするのも「通」っぽくておすすめです。

 幌の張り替えと同時に、色を変えてイメチェンしてみてはいかがでしょうか。

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