クルマのドアが凍りついて開かないときは、どうしたら良いのでしょうか。3つの対処法と、凍結の予防策を紹介します。
■無理やり開けると破損の原因に
冬は多くの地域で気温が氷点下を下回ります。特に日中は暖かく、夕方から夜にかけて冷え込む時期は、クルマのドアが凍りついて開かなくなるといったことが発生しやすくなります。
このような事態に見舞われたとき、どうすれば良いのでしょうか。
ドアが凍結している時に、急いでいるからと力任せに開けようとすると、ノブが破損したりゴムが剥がれてしまったりすることもあるため得策ではありません。
そこで、今回は車のドアが凍りついたときの対処法をご紹介します。
そもそもクルマのドアが凍りつくのは、クルマに積もった雪が日中の太陽光や気温で溶けて、ドアと車体の隙間にあるゴムの部分に入り、気温が下がった夜にその水分が凍ってしまうことが主な原因です。
凍りついたドアへの対処法は3つあります。
●ぬるま湯をかける
ある程度の時間がある場合は、40度くらいのお湯をかけて、ゴムとドアの間の氷を溶かす方法があります。
この時、熱湯を使うとゴムが溶けて変形したり、ドアガラスが割れてしまったりする可能性もあるため注意しましょう。
●解氷スプレーを使う
解氷スプレーをドアの隙間全体に吹きかけるのも有効策です。
解氷スプレーはドア凍結時だけでなく、フロントガラスが凍ってしまった際にも使えます。冬の間は、凍結時の対策として解氷スプレーを常備しておくと、緊急時に対処できるでしょう。
■3つ目の対処法と、ドア凍結の予防策は?
●開けられるドアを探す
3つ目の対処法は、時間にゆとりがなく、氷結スプレーなどのアイテムも手元にない時は、開けられる別のドアを探してそこから入る方法です。
運転席のドアがダメでも、助手席や後部座席のドア、トランクといった他のドアは凍ってないこともあるので試してみましょう。
では、そもそもドアを凍結させないためには、どうしたら良いのでしょうか。
それは、クルマを濡らさないことです。クルマにカバーやシートをかけたり、ドアのゴム部分の水分を拭き取ることが対策に挙げられます。
また、ドアのゴム部分に凍結防止の保護スプレーを吹きかけておくことで、凍結を防ぐこともできます。1本1000円程度で購入可能です。
エンジンスターターというエンジンを遠隔操作できる機器を導入すれば、乗車前にリモコン操作でエンジンをかけて車内を暖めることが可能です。
これによりドアなどの凍結も溶かせます。導入には1万円から3万円程度の費用がかかるので、金銭的に余裕がある人は検討してみてください。