国道414号静浦バイパスの最初の区間が、開通を迎えます。
■沼津アルプストンネルの区間が開通
国道414号静浦バイパスの最初の区間が、2023年3月27日15時に開通します。
国道414号は、静岡県の下田市から沼津市に至る道路です。伊豆半島を南北に貫いており、途中にある、2回転する河津七滝ループ橋や「天城越え」の天城山隧道(国重要文化財)などが知られています。
沼津市では海沿いを通りますが、通勤の時間帯や観光シーズンには慢性的な渋滞が発生しているといいます。さらに、道路は線形が悪く、見通しが悪い箇所や幅が狭い箇所が点在するなど、安全性にも課題があります。
静浦バイパスはこのような課題を解消するために計画された道路です。伊豆の国市南江間(伊豆中央道の長岡北IC)から北西へ進み、沼津市下香貫(国道414号の下香貫交差点)までを約7kmで結びます。
今回はそのうち、沼津市内の沼津大平ICから下香貫までの2.5kmが暫定2車線で開通します。大平地区と下香貫地区は、長さ1177mの沼津アルプストンネルで結ばれます。
これにより富士市、沼津市街、沼津港方面から大平地区へ抜ける走りやすい道路が完成し、その先にある伊豆わさびミュージアムや道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」、めんたいパーク伊豆(いずれも函南町)といった観光スポットまでの便利なルートが誕生。
このほか静岡県によると、交通も分散し、現道の静浦漁港などの渋滞緩和や安全性向上などが期待できるほか、津波発生時の迂回ルートにもなるということです。