スズキのイタリア法人は新型SUV「ACROSS PLUG-IN(アクロス プラグイン」を発表しました。どのような特徴があるのでしょうか。
■スズキ版「RAV4」「アクロス」ってなに?
2023年2月6日、スズキのイタリア法人は新型SUV「ACROSS PLUG-IN(アクロス プラグイン)」を発表しました。
日本では聞き慣れないアクロスですが、どのようなSUVなのでしょうか。
アクロスは、トヨタ「RAV4 PHV」のOEM車となるモデルで、2020年7月上旬に欧州市場にて世界初公開されました。
トヨタとスズキは、2019年3月にRAV4の電動化車両をスズキに供給することを発表していました。
スズキ向けモデルの生産を愛知県のトヨタ系工場で開始したと同月末に報じられています。
アクロスのエクステリアデザインはRAV4 PHVと異なっており、グリル開口部やバンパー左右のベゼルが大型化され、ヘッドライトも細長い形状となりました。
またRAV4のアドベンチャーグレードに装着されるようなシルバーアンダーガーニッシュや、ブラックグロス塗装の19インチアルミホイールが装着されています。
インテリアはRAV4と同様のデザインとなっており、12.3メーターディスプレイと10.5インチディスプレイオーディオ(スマホ連携対応)を採用。
ラゲッジスペースは大きな荷室容量(490リッター)を確保するほか、ラゲッジ部分に220Vコンセントと12Vアクセサリソケットを装備しています。
パワートレインは、RAV4 PHVに搭載されるものと同様の2.5リッター直列4気筒ガソリンエンジン+ツインモーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムや駆動制御システムなどを採用しています。
なおイタリア法人によれば一充電によるEV走行距離は98kmだといい、走行モードはEVモード・HVモード・AUTO EV/HV モード・CHG モードから選ぶことが可能です。
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すでにアクロスはイギリスやフランスでも展開されています。
そのほか欧州市場では、トヨタからのOEM車第二弾として、トヨタ「カローラツーリング(日本名)」のハイブリッド車をベースにしたスズキ「スウェイス」も展開されており、アクロスと共にスズキの欧州市場における電動化戦略において重要なモデルとなっています。