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全部無料!「3月に開通する道路」5路線 伊豆でトンネル近道 中部縦貫道延伸 広島国道バイパス全通

くるまのニュース 2023年2月28日 6時10分

2023年3月に予定されている全国の道路開通区間から、5か所を紹介します。

■国道2号「東広島BP」が全通

 年度末の3月は道路開通の多い時期です。そこで今回は、2023年3月に予定されている全国の道路開通の中から、主要の5区間を紹介します。

●岩美道路が全線開通

 鳥取県岩美町で、国道178号「岩美道路」の浦富ICから東浜ICまでの3.8kmが3月12日に開通します。

 これにより全長5.7kmの岩美道路が全線開通。西側は国道9号駟馳山バイパス、東側は国道178号東浜居組道路と接続し、鳥取市の福部ICから、鳥取県に接する兵庫県新温泉町の居組ICまでが1本の通行無料の自動車専用道路で結ばれます。

 これらのバイパス群は将来、鳥取県から兵庫県豊岡市を経て京都府宮津市に至る地域高規格道路「山陰近畿道」に組み込まれる計画です。

●東広島バイパス・安芸バイパスが全線開通

 広島県広島市・東広島市で、国道2号「安芸バイパス」「東広島バイパス」の八本松西IC~瀬野西IC間8.4kmと海田東IC~海田西IC間1.6kmの2区間が、3月19日に開通します。

 これにより八本松西IC(広島県東広島市)から海田ランプ(海田町)までの延長17.3kmが、通行無料の自動車専用道路に。

 さらに起終点では既存のバイパスと接続し、広島県竹原市から広島市中心部まで、国道2号のバイパス5路線が1本につながります。

 広島市街から西条(東広島市)や広島空港(三原市)などへの移動が便利になる見込みです。

■中京圏~北陸ルートの整備進む

●国道158号大野油坂道路(中部縦貫道)の最初の10kmが開通

 福井県大野市で、国道158号「大野油坂道路」の最初の区間である大野IC~勝原(かどはら)IC間10.0kmが、3月19日15時に開通します。

 この大野油坂道路は、通行無料の自動車専用道路です。西側で永平寺大野道路、東側で油坂峠道路とつながり、地域高規格道路「中部縦貫道」を構成します。

 残りの勝原IC~九頭竜IC間9.5kmは2023年秋、九頭竜IC~油坂峠道路間15.5kmは2026年春に開通する見通しです。

 全線が開通し、北陸道と東海北陸道が東西につながると、中京圏~北陸の新たなルートが完成します。

伊豆縦貫道の河津七滝IC付近。2022年11月撮影(画像:国土交通省中部地方整備局沼津河川国道事務所)

●国道414号河津下田道路II期(伊豆縦貫道)の一部区間が開通

 静岡県河津町で、国道414号「河津下田道路II期」のうち、河津七滝(ななだる)IC~河津逆川IC間3.0kmが3月19日に開通します。

 ここを走る現道の国道414号は天城峠から下田に至るルートですが、道幅が狭いうえに小さなカーブが多く、対向車とすれ違うのも難しい山道です。夏は大型車の通行規制区間にもなっており、観光バスなどは迂回を強いられています。

 開通区間は通行無料の自動車専用道路で、この山道や通行規制区間をトンネルで短絡。所要時間を13分ほど短縮します。

 河津下田道路(I期・II期)は今後、下田市まで南進する計画です。さらに将来は、静岡県の沼津市と下田市を南北に結ぶ高規格幹線道路「伊豆縦貫道」に組み込まれます。

●東九州道が日南まで1本に

 宮崎県宮崎市・日南市で、東九州道の清武南IC~日南北郷IC間17.8kmが、3月25日16時に開通します。

 これにより、すでに飛び地状に開通している日南北郷IC~日南東郷IC間とつながり、宮崎道や宮崎市から日南市までが東九州道1本で直結します。

 宮崎と日南の市役所間の所要時間は、約13分短縮して44分になる見込みです。道路は通行無料、2車線(片側1車線)の自動車専用道路として整備されます。

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