中国には様々な専用モデルが存在しますが、一汽トヨタ関連の北京にあるディーラーでは内外装を豪華に仕立てたVIP仕様「ラグジュアリービジネスエディション」を展開しています。
■アルファード顔のマイクロバス? 驚きのVIP仕様とは
一時期「アルファード顔」と呼ばれるようなメッキ加飾を多様した迫力のあるフェイスデザインが話題となりました。
軽自動車からミニバンまで迫力のあるデザインが増えましたが、マイクロバスにまでアルファード顔が採用されているようです。
自動車メーカーが展開する車種のラインアップは、各国と地域によって異なります。
アメリカ限定の仕様であったり、東南アジア地域限定モデルなど、各国それぞれの顧客層のニーズに合わせたモデルを展開しています。
なかでも市場として大きい国は、その国限定のモデルが設定されるケースも少なくありません。
近年では、中国が非常に大きな市場として見られており、各メーカーは中国の顧客ニーズに合わせた特別、または限定モデルを展開しています。
特に中国では、後部座席に座る乗客の快適性や、インテリアの高級感を重視する顧客が多いことから通常のセダンのロングホイールベースバージョンが販売されているなど、さまざまなモデルが設けられています。
そんな、中国トヨタが展開するラインアップのなかから、今回発見されたのは、日本でもミニバンでお馴染みのトヨタ「アルファード」の顔を取り付けたマイクロバスです。
これはトヨタ「コースター」をベース車両としたモデルで、日本国内では送迎車などとして用いられることが多いクルマです。
使用用途として大人数を一度に運ぶことを目的としているため、内装は至ってシンプルな作りになっています。
一方の中国仕様では、前述の通り乗客の快適性や内装の高級感を重視するケースが多い傾向にありうます。
そうしたことから、北京にあるトヨタ系のディーラーは内外装を豪華に仕立てたVIP仕様「ラグジュアリービジネスエディション」を展開。
ボディサイズは全長7005mm×全幅2040mm×全高2760mm、ホイールベース3935mmとなり、7人乗りから12人乗り仕様が設定されています。
それぞれ車内には肘置き付きの高級感ある大きなシートに加えて、備え付けテーブルが設置されており、まるでプライベートジェットを連想させるような空間です。
そのほかにも、LEDの車内ライトや大型モニターなどが設置されており、まさにVIPを快適な空間で運ぶにふさわしい内装へとグレードアップしています。
また、エクステリアも通常のコースターとは違ってアルファードの顔が取り付けられており、内外装ともに高級感を演出する仕様となっています。
中国では、このように「顔面スワップ」が一部のユーザーのなかで盛り上がりを見せており、さまざまなモデルが整形手術を経て、カスタムされているようです。
■他にもあった! アルファード顔のミニバン多数
前述の通り、中国ではさまざまな顔面スワップが行われており、そういったカスタム専用のアフターパーツショップもあるようです。
最近では2023年1月16日にトヨタの中国における合弁会社「一汽トヨタ」がSNS「ウェイボー(微博)」に投稿したSUVが話題となりました。
このSUVは、かつて日本で販売されていたトヨタの15代目「クラウン」のフェイスキットを採用した「クラウンクルーガー」でした。
またホンダ「オデッセイ」やビュイック「GL8」 をアルファードフェイスに変更したモデルなどもあるようです。
このように「アルファード整形」は、一部のユーザーのなかで密かに注目を集めているようです。
この整形手術は、中国の広州に拠点を置くアフターパーツメーカー「Guangzhou Dimai」社により展開されているもので、過去には日本で発見されたという目撃情報もSNSで話題となっていました。
ちなみにこのキットは、中国で約6000元(約12万円)ほどで購入することができるようです。