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洗車機で“車内水浸し”に要注意! 洗車前に必ず「オフすべき機能!」 意外と知らない便利な「節電モード」も

くるまのニュース 2023年3月4日 11時10分

最近では、ミニバンなどに装備される電動スライドドアのうち、手がふさがっていても操作できる便利な機能が多くのクルマに採用されていますが、これに伴うトラブルも発生しているといいます。ではスライドドア機能について、どんなことに気をつけると良いのでしょうか。

■便利な「電動スライドドア機能」洗車時は要注意!

 軽ワゴンやミニバンなどに採用されている「電動スライドドア」のうち、両手が塞がっていてもドアを開閉できるとても便利な機能があります。

 一方で、洗車機を利用する際には注意が必要だといいますが、どのような対応が必要なのでしょうか。

 ミニバンや軽ワゴンなどに多く採用されている電動スライドドアをハンズフリーで操作できる機能は、非常に便利です。

 例えばトヨタのコンパクトミニバン「シエンタ」では、スマートキーを持っていればクルマの床下奥のセンサー部に足先を出し入れするだけでスライドドアが自動で開閉する「ハンズフリーデュアルパワースライドドア」を採用。

 手でドアに触れる必要がないため、子どもを抱っこしている時や荷物を抱えている時など、両手が塞がっていても操作ができるので便利です。

 また指先ひとつでスライドドアをオープンできる機能や、スマートキーの開閉ボタンからも操作が可能です。

 このほか日産新型「セレナ」でも、ハンズフリーセンサーに対応しており、キーを持った状態でスライドドアの下側に足先を出し入れするだけで開閉できる「ハンズフリーオートスライドドア」機能が備わっています。

 このように最近では電動スライドドアの操作がより便利になりましたが、一方でこれに付随したトラブルもあるといいます。

 大きなトラブルとして挙げられるのは「洗車」のタイミングです。

 機械で洗車してくれる自動洗車機の利用時には、洗車機のブラシがスライドドアのボタンに触れたり、ハンズフリーセンサーが誤作動してドアが開いてしまい、車内が水浸しになるケースがあるといいます。

 インパネやダッシュボード周りにも水がかかってしまうことで、スイッチや配線類が浸水した状態でエンジンを始動してしまった場合はショートする可能性も。

 このため、洗車を行う際には誤作動しないよう、スライドドア機能に関して注意する必要があり、ガソリンスタンドなどで利用できる自動洗車機にも注意書きがなされています。

 シエンタ(ハイブリッド車)の場合は、ハンドルの横のスイッチに「パワースライドドアメインスイッチ(PWR DOOR OFF)」があるため、このボタンを押してOFFにすることで機能を停止し、手動でのみ開閉できます。

 なお、ONにしているとスイッチ上部にオレンジ色のマークが表れます。

 またセレナの場合も、シエンタ同様にハンドルの右側に「オートドアメインスイッチ」が備わっており、これをオフにすることでオートドアスイッチ機能の作動を切り替えることができます。

 このほか、スマートキーを携帯したままでも洗車を行う際に誤ってドアが作動してしまうケースがあるでしょう。これを防ぐため、スマートキーを「節電モード」にしておくと便利です。

 トヨタ車の場合は、キーのロックボタンを押しながらアンロックボタン(解除ボタン)を続けて2回押すことで節電モードとなります。このモードになった際、スマートキーのインジケーターが4回光ります。

 これを行うことでスマートキーによる電波の受信待機を停止し、かつ電池の消耗も抑えることができるうえ、車両側の電波を増幅し離れたスマートキーと通信させるという、近年の車両盗難手口である「リレーアタック」対策にも効果的だといいます。

 スマートキーのいずれかのスイッチを押すことで節電モードを解除することができます。

 この機能はシエンタのほか、「アルファード」や「クラウン」など多くのトヨタ車に備わっている機能です。

 また日産の場合でも機種によって電子キーに「スリープモード」が備わっています。

 一度、自身の車種のキー機能に関して、説明書を見て確認してみると良いでしょう。

※ ※ ※

 両手が塞がっているときなどに便利な電動スライドドアのハンズフリー機能ですが、意図しないタイミングで開いてしまうとケガをしたり、洗車をしている場合では水浸しになることでクルマが損傷してしまう可能性があります。

 このため、特に洗車をする際はスライドドア機能をオフに、またスマートキーの機能も用いるなど工夫することが大切といえるでしょう。

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