日本全国にあるガソリンスタンド(サービスステーション)ですが、給油機に白枠のレーンが設けられています。ではこのレーンは逆方向から入るのは問題ないのでしょうか。またレンタカーなどで慣れてない場合にスグに給油口の場所が分かる方法とはどのようなものなのでしょうか。
■ガソリン給油機、左右の向きは合わせるべき? レーンに逆側から入ってもOK?
ガソリンを給油する際に立ち寄るガソリンスタンド(サービスステーション)では、給油機の左右に白枠のレーンが設けられています。
一般的には、クルマの給油口側に沿って停車しますが、反対レーンの給油機を利用してもいいのでしょうか。またレンタカーなどで慣れてない場合にスグに給油口の場所が分かる方法とはどのようなものなのでしょうか。
ガソリンスタンドには、「左側に給油口がある車」は給油機の「右側」、「右側に給油口がある車」は給油機の「左側」に停車できるよう、給油レーンを分けているところがあります。
その一方で反対のレーンの給油機を利用しようとする場合には「レーンに沿って進み、給油口が反対になるように停めて給油する」もしくは「レーンに逆方向から回り込むようにして入り、給油機と給油口が相対するように車を停める」という2つのパターンが考えられます。
このような反対レーンの利用方法について、とある石油元売り会社は次のように回答しています。
「基本的に、向きを合わせて利用してもらうようお願いしています。
しかし、スタンドによって対応が異なる場合もあり、どちらが正しいか答えるのは難しいです」
このスタンドにより異なるというのは、給油機にはホースが長く伸びるタイプと短いタイプがあり、どちらを設置しているかでスタンドごとに対応が異なるからです。
そこで、短いホースの給油機を設置しているガソリンスタンドAに聞いたところ、以下のような回答となりました。
「絶対にNGというものではありませんが、うちでは望ましくない行為としています。
ホースを無理に引っ張ったり、ホースが車体にこすれて傷が付いたりとトラブルの原因になるからです。
また回り込んで反対から入るのも、レーンの向きとは逆方向になるため、万が一のトラブルを避けるためにも、基本的には向きを合わせて利用いただくようにお願いしています」
一方、長く伸びるホースの給油機を設置しているガソリンスタンドBでは、次のように回答しています。
「うちでは左右どちらのタイプでも給油できるようにしていますので、どちらのレーンに入ってもらっても問題ありません。
また、レーンの反対から回り込むようにして、給油機と給油口の向きを合わせていただいても大丈夫です。
ただし、ホースが車体に当たらないよう気を付けたり、反対から回り込む際は他の車への注意を怠らないようにして、安全に利用していただきたいです」
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ガソリンスタンドによって「望ましくない行為」なのか「全く問題ない」のかで分かれています。
とはいえ、よく利用するガソリンスタンドならともかく、初めての場所で「ホースが長いタイプか短いタイプか」を見極めるのは至難の業です。
利用したい側のレーンがいっぱいだった場合は、おとなしく待つか、ガソリンスタンドのスタッフの案内を待つようにしましょう。
■意外と分からない? 給油口の位置…実はカンタンに判断する方法があった!
また、誤って反対の給油機に入ってしまうのも避けたいところです。
ホースが長い給油機なら問題ありませんが、短いタイプなら停め直さないといけません。
初めて運転する車は「給油口がどちらにあるのか」を事前に確認しておくことも重要です。
給油口の位置は、実際に車体外部を確認するだけでなく、運転席のメーターパネルにあるガソリンメーターでも分かるようになっています。
ガソリンメーターの「給油機」のマークに▲の矢印があります。この矢印が向いている側に「給油口」があるので、初めて乗るレンタカーなどでも慌てることはありません。
ちなみに、「給油口を開けるレバー」も、初めて乗る車では分からず、いざ給油する際に「どこ?」と焦るものです。
一般的に運転席の足元右サイドや、運転席側の座席右側に開口レバーがありますが、最近では「給油口のふた」を直接プッシュするタイプもあるので、こちらも事前に確認しておくと安心です。
その他、実際に給油する際に分からなくなるのが油種です。クルマによって指定される燃料がレギュラー/ハイオク(プレミアム)/軽油と異なります。
給油時の確認方法として、最近のクルマでは給油口に指定燃料のステッカーが貼られていることもあるため、そこで確認が可能です。
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ガソリンスタンドを利用する際、レーンの向きに合わせるべきか、左右どちらでも利用していいのかはガソリンスタンド次第のようです。
しかし、無用なトラブルを避けるためにも、レーンに沿って利用するのが無難なのかもしれません。